アートワークショップを開催させていただきました。
テーマは「うみのいきもの」です。
制作は僕のオリジナルの色紙を目的を持たずにちぎってもらう事から始まります。
普通、絵を描く時は「~~を作ろう!描こう!」という所からはいるのが常道ですが
そうしてしまうと、思ったようにちぎれなかったり、上手くいかないと
すなわち「失敗」と考えてしまいます。しかし、目的を持っていないので
ちぎる事に何の抵抗もないでしょう。しかも「ちぎる」という作業は
思い通りに行かない方法なのです。(僕はかなり思い通りにちぎれます。自慢)
つまり、この時点で「巧みな作品作り」は放棄してもらう。これが大事な事なのです。
ちぎった形から発想して行く訳ですが、
ここで大事なのは、「ちぎったアウトライン」で決めてしまわない事です。
だって、シルエットをちぎっているわけではないのですから。
そこから新たにちぎってみたり、紙を足してみたり、
ファシリテーターと相談しながら作品に「命」を吹き込んで行ってもらうのです。
つまり「ちぎったカタチが何に見えるか?」ではなく、
「ちぎった紙が何になりたいのか?」を感じる作業とでも言えば良いでしょうか?
ここのタイミングで、どうしても「~~作りたい!」と固執する方もおられますが、
正直言えば、「紙の意見」の方が重要視されます。あしからず。
さて、各々この作業を繰り返し、作品を蓄積して行きます。
そしてこの作品群を木村が画面にレイアウトします。
(端から見ると簡単に見える作業かも知れません)
事実、途中で「~~時までに終わらせて下さい!」なんてリクエストされちゃったし・・・。
でもこの作業が最も手強くエネルギーを消費する、いわば正念場なのです。
作品の一つ一つの良い所を見えるようにし、時には作品数の多さ故に良い所だけれど、
見えないような決断もしたりして、全体が一つの物語を感じられるように
メイクアップして行く訳です。この作業をしている間、参加者の顔が浮かびます。
笑顔だけでなく困った顔や驚いた顔。全ての参加者のエネルギーを僕の体の中に
シンクロさせるわけです。ドラゴンボールの元気玉みたいなものです。
そんなわけでレイアウトが終了して、離れてみて確認し、OKを出すと、
僕は一時的に抜け殻みたいになってしまいます。
そこでここからはメインファシリテーターの一人、カオルちゃんにバトンタッチです。
貼り込み作業も、決してただ糊付しているわけでなく、
所々重なりがテレコにしてあったり、表に出る所隠す所色々と仕掛けがあるのです。
それをよくよく理解して上手に貼り込み作業を指導してくれるのがカオルちゃんです。
イキナリなのですが、レイアウト終了後の貼り込みの場面から・・・。
(制作中の写真は、当然の事ながら僕は撮影出来ませんので、)


貼り込み時、一番気を使うのは「その作品の特徴」を表に出してあげることです。
その作業中、若干無作為な貼り込みがあったらしく、
カオルちゃんは後で少しだけオコリンボになりつつ、でもちゃんと直しておりました。
現在、僕のアートワークショップのメインファシリテーターとしては
このカオルちゃんとタケイチさんにお願いしています。
この二人なら、基本的にコンセプトも理解しているし、
それなりの道案内も可能です。が、彼女たちも完璧ではない。
そこで、数回前のワークショップからすべての作品に
最終的に僕が目を通すというお約束になっていたのですが、
今回、オペレーションの不備もあり、少しだけ僕のチェックを外れた作品があったようです。
出来上がった作品はレイアウト時に、僕が全てレイアウトするので、その際に
僕のチェックをくぐり抜け、かつ、若干の問題のあったものに関しては、
微調整をさせていただきました。本来なら参加者とともにその目の前で
微調整してあげたかったのですが、それが出来ませんでした。
特に「タコ」関係作られた方、若干微調整が入っています。ご了承下さい。
作品を創った時点では「一個の作品」ですが、壁画にした時点では「みんなの作品」になります。
ある一定のクォリティは保ちたいので、そうさせていただきました。
つづく。