玉子をのせて旨いもの。 | 太亮の独言毒言

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友人の川島さんのブログ で「玉子を載せても格別に旨さが増したモノがない」
という話題が出ておりました。
これは氏のブログダチ?のキョロイチさんのブログ からの派生のようなのですが・・・。

まあ、基本的には玉子は「旨さを増す」ためのものじゃないかもしれません。
玉子は本来、足りない「良質のタンパク質」を摂取するための素材。
だったのだと思われます。
事実、食料事情の貧しかった時代に「玉子」は滋養強壮のための貴重品であったと
記憶しています。僕は小さな頃ですが「木箱に入った玉子のお中元」というのを
見た事があります。それだけ日本人には、玉子に対する信頼関係があったのではないかと思うのです。

愛読する池波正太郎氏の小説には、所々に「玉子を強壮剤」として使用する場面が出て来ます。
たとえば、長年の病で弱った体に精をつけるために、生玉子を5個も6個も丸飲みする。とか
あるいは、料理屋の女将がお腹を壊した泊まり客に自ら玉子を二つ落としたお粥を作るとか、
はたまた、鬼平の好きなおかずが、ネギを入れ子んだ炒り玉子だったり、
生シラスの玉子とじなんてのも出て来ます。
つまり、その時代から意外と手軽で、入手しやすく、栄養の補完をする食べ物だったのだと思われます。
今時のサプリメントみたいなものでしょうか?

ちなみに玉子を載せて旨いものという料理も、僕はあると思います。
前述の「生シラスの玉子とじ」も実に素朴で旨いですし、
キムチボックンパ(キムチチャーハン)に玉子は欠かせません。
酢豚の肉の下ごしらえに玉子は欠かせませんし、
何より炊きたての旨い白米に生卵という組み合わせは、
日本人にとっての「カントリー・アイデンテティ?」に相違ありません。

ただ、昨今玉子は僕らにとって、あまりに近すぎる食材になってしまったのかも知れませんねえ。
僕が子どもの頃、玉子の値段はその大きさに合わせて、モミガラをしいた箱に並べられて売られておりました。
値段は小7円、中8円、大9円位だったと記憶しています。
今、スーパーで、20個入りが250円位でしょ。
(これも値上がりしたのは最近でそれまでは200円くらいだったでしょ)
そう考えると、僕が子どもの頃から、ほとんど値上がりしていない商品なんだよね。
だからこそ、お手軽になりすぎたのかもしれないなあ。

でも、玉子のありがたみは、もう少し感じてもいいんじゃないかと正直思いました。ウン

ところで、最近「黄身が赤い卵」が珍重されているようですが、
あれって、エサにパブリカ入れて赤くしてるって知っていました??
まあ、全てが全てそうではないんでしょうが、かなりのものが配合飼料にビタミン剤やらパブリカやら
色々なものを混ぜて、卵を生ませているんだそうです。

なんだか、フ~~~~ンつう気分です。なんだか悲しい気持ちもあります。