やっと~ |  仙台北陵クリニック事件・守大助さんは無実です!



あれが人殺しの親だと 

さされる指に顔を伏せて

駅のホームを 通勤電車を逃げて歩いたと

怒りを捨てるように父は話した

いつか 父の手を握って 

苦しい思いみんな聞いて

僕が幸せを作って見せると 

胸に秘めていたのに

待って 待ちわびて 

二十五年の春に

  「父死す」  の電報が 無造作に届いて

時が止まって

うつろに夢が 夢が消えてゆく

おまえが帰るその日までは 

生きてるきっと待ってると

おまえのために 

ボロ家だけど守っているからと

いつも会う度に 言っていたのに

その日は父を背負って歩いて 

一緒に酒も飲んで

オヤジごめんよ許して下さい 

謝りたかったのに

待って 待ちわびて 

二十五年の春に

昨日「父死んだ」 と 電報の文字は

胸に刺さって

いつしか あの日の父の声になる

あの日逃げて歩いた駅に立って

「どうか どうか無実の息子を助けて下さい

お願いします お願いします お願いします」

父の祈りの声が 声が聞こえる


声が聞こえる 

声が聞こえる

声が聞こえる

$えん罪・仙台北陵クリニック事件


 獄中で詩を多く書かれています。

長かつた


検察が証拠を隠さなければ

裁判官が知らん顔をしなければ

青春を奪われることはなかっただろう

やっと明日は「無罪判決:で自由だ~


でも 母さん、父さんはもういない~