市民の司法
ジヨージとタカオを忘れないで欲しいのインタビュー記事もあります。
「北陵クリ二ック事件と裁判」
2月7日から~です
今週の発言
―――2001年、仙台の北陵クリニックで、
点滴に筋弛緩剤を混入して患者を死亡させたとして、
この病院で働いていた守大助さんが逮捕され、今年で10年になります。
守さんは無実を主張しましたが、裁判で無期懲役の有罪判決が出され、
2008年に最高裁で確定しました。
守さんはいま、再審請求を準備中です。
戸賀さん・田戸さんは千葉・神奈川で、
守さんを支援するとりくみをなさっています。
この事件での警察・検察の捜査や裁判所の対応には
問題があるとの認識が少しづつ広がっているようですが、
それぞれのとりくみや人々の動きからお聞かせください。
(戸賀さん)
いま守さんは千葉の刑務所に収監されています。地元として何ができるかを考え、
2010年5月に「守大助さんを支援する千葉の会」を立ち上げました。
励まそうと毎月3回刑務所面会を全私たちはできるだけ守さんを国の支援者の
千葉駅と刑務所との送迎を行っています
(面会スケジュールは日本国民救援会神奈川県本部が作成しています)。
また、守さんのことを多くの人々に知らせようと、
面会での守さんの今の気持ちや様子などをニュースにして伝えています。
会員も増えてきました。
(田戸さん)
この事件が、最高裁に係属して首都圏での運動の必要性があって
、神奈川としては「首都圏の会」の設立(2007年2月)や
「守大助さんを支援する神奈川の会」の設立(2010年3月)に力を入れてきました。
現在、
全国から守さんへの面会希望者が殺到していますが、
彼が千葉刑務所に来た時からずっと、その調整を神奈川で行っています。
―――医療の現場での事件でしたので、医療関係者も裁判に注目しているそうですね。
(戸賀さん)
今年には千葉・流山の地域で守さんを「守る会」ができました。
看護師さんたちが医療労働者として無視はできないと大きな関心を寄せ、
話し合って結成されました。
岩手県の病院では守さんの弁護士やご両親を招き、事件についての講演会を開催しました。
名古屋の「守る会」の会長は医師です。
“筋弛緩剤で人を殺せるはずはない。
これでは医療関係者がどんどん冤罪に巻き込まれてしまう”と
医療関係者の誇りと責任感の中で北陵クリニック事件が注目されています。
(田戸さん)
先日、日経メディカルオンラインに神経内科医・池田正行さんの
「守氏はえん罪で、『筋弛緩剤中毒事件』など存在しない
」
「誤診による司法事故」との記事が掲載され、専門家の主張として注目されています。
守さんを支援する組織は、現在全国で20を超えています。
これまでの冤罪事件の中では群を抜く広がりになっています。
―――北陵クリニック事件からも、
こんにちの司法をめぐる問題点が浮かび上がってくるように思いますが、
どのように考えますか。
(戸賀さん)
守さんが犯人であるというのならば、警察・検察はその証拠を示し、
論証しなければなりません。ところが、
守さんの弁護団が請求しても、裁判で証拠が開示されません。
それどころか、捜査側に都合のいい証拠だけを示し
都合の悪い証拠は隠していると判断せざるを得ません。
こんな状況の裁判で守さんを無期懲役にすることは許されません。
守さんの裁判でも、「裁判の迅速化」を理由にきちんとした検証が行わ
れなかったようです。これも問題だと思います。
(田戸さん)
この事件は医療をめぐる専門的な検証が必要で、
検察側・弁護側双方が専門家からの鑑定書を提出しましたが、
判決は
、
どちらの鑑定人の方がより権威があるか、だけで信用すべき鑑定結果を判断しました。
事実上そういう判決文です。判決もでたらめですが、
筋弛緩剤が検出されたという大阪科捜研の鑑定書も全くでたらめです。
守さんが犯人であるという証明には、およそならないものです。
―――北陵クリニック事件の裁判には重大な問題があるということですね。
守さんの再審に向けて、お考えになっていることを最後にお聞かせください。
(戸賀さん)
冤罪が生まれる背景にマスコミ報道の問題があります。
十分な取材をすることなしに、警察発表をそのまま垂れ流すような報道が多すぎます。
無実の人間を犯人視する報道はあらためられるべきです。
(田戸さん)
警察は自分たちが描いたストーリーに基づいて関係者の証言をとろうとします。
それを認めるまで強引に迫り、
調書にサインをさせます。酷いことです。
事件から10年たって、北陵クリニック事件の関係者の中から、
当時の取調べの実態を告発する声が出され始めています。
なんとか守さんの再審開始と雪冤を勝ちとりたいと思います。
―――2月27日(日)に守さんを支援する関東交流会が開催されます。
この交流会を契機にとりくみが広がることを期待しています。
インタビューの記事です。
多くの皆さまに読んでいただきたいです。
医療関係者のこの問題をもう一度考えてみませんか。
明日は我が身です。
池田正行教授の呼びかけにもありますが多くの皆さまの事件への理解が
再審に向けても扉を開くのです。
再審請求を提出し再審裁判が始まるまで数十年もかかるのが当たり前の現状です。
ご両親の生きているうちに家に帰れるようにお力をお願いします。
