週に一回は切ることにしている。


深爪、とはいわないが、かなり短いほうだと思う。


指の腹のほうから探って、爪のほうに向かうときに、


爪が出っ張っていると、もう切りたい。


手のひらをみて、爪が指より伸びていると、もう切りたい。


ぱちぱちと、爪切りで切りたい。


やすりは使わない。


爪を噛まない。


小さいときはそれが癖だったが、いつのころからか、なおった。


でもたまに噛んでしまう。


ごくたまに。


足の爪は噛めないけど。


親指の端っこのほうに溜まっている垢みたいのは臭い。


癖になる臭さ。


何度も嗅ぎたくなるけど3回で止める。


足の爪を伸ばして伸ばして、伸ばしきったところで切ってみたい。


昔、とぐろを巻くように長く伸ばした爪を持っている外国人の女の人をTVで見た。


爪長いギネス記録の外国人の女の人。


爪長いギネス記録の外国人の女の人は、TVで長い爪を切る企画をやっていた。


普通の爪切りでは切れないので、ニッパーみたいなもので爪を切られていた。


爪長いギネス記録の外国人の女の人は泣いていた。


一本ずつ長い爪を切られて、爪長いギネス記録の外国人の女の人は、


もう爪長いギネス記録の外国人の女の人ではなくなった。


外国人の女の人になった。


彼女は、なんで泣いていたのだろう。

うんこ。


今日した。


昨日もした。


するするっと、ウォシュレットのないトイレでした。


しばらくしたら、肛門が痒くなった。


カピカピに乾いたトイレットペーパーが、ケツ毛にからまる。


それを取るとき、ぶちぶちとケツ毛がちぎれる。


痛い。


僕はうんこをしただけなのに。


静かに、気を使って、うんこが肛門から出たら即流すのに。


匂いがそこに充満しないように、肛門から出てすぐ下水、という


流れを作っているのに。


静かに肛門を拭いて、トイレットペーパーがケツ毛にからまって、


それが乾いてバリバリになって、取るときにぶちぶちと引き抜いて。


痛い。


けど気持ちいい。


ぶちぶちと引き抜くときは気持ちがいい。


サディスティックでマゾヒスティック。


うんこを出した快感も残る。


肛門から出て行った余韻が気持ちいい。


三分ぐらいしか味わえないけど。


我が子を産んだときも同じような快感があるのかな。


女がちんぽを受け入れた快感も同じなのかな。


ていうことは、僕も女なのかな。


オカマなのかな。


でも肛門を使うから、やっぱり男なのかな。


まあ、どっちでもいいや。

私のことを表現するために、私はなにをすればいいのでしょう。


自分自身を表すために、何文字の言葉が必要なのでしょう。


少なくとも、原稿用紙一枚では無理です。


十枚でも無理でしょう。


というか、ちゃんと書ける人ってどれだけいるんでしょうか。


ムラカミハルキ先生は、「牡蠣フライについて書け」と仰っています。


自分自身について真正面から書く、という正攻法で挑むのではなく、


私と牡蠣フライ、ぐらいのテーマで書いたほうがいいと。


そうすれば、自分と牡蠣フライとの距離感や相関関係、嗜好などがそこに


現れ、すなわち、そこにあなた自身が現れるのだと。


あなた自身を書くことになるのだと。


ほほう。


これは面白そうだ。


ということで、真似しましょう。


私もやってみましょう。


まずは、「ウンコ」から書いてみましょう。