重松清氏が書いた、阿久悠先生について書いた『星を作った男』(講談社)2009年にて尾崎紀世彦さんのインタビューがあり、恐縮ですが重松先生の言葉を抜いて書き出します。
「歌を真っ白なままお客さんに届けたいんですよ。僕の色をつけて歌うんじゃなくて、真っ白なまま届けて、色はお客さんにつけてもらうという感じで。(『また逢う日まで』について。尾崎さんの歌声について話が及ぶ)だからよけい、歌詞の解釈だのなんだのっていう俺の色はつけなくないんですよ。『また逢う日まで』は、あれだけ売れたわけだから、俺にとっては魔物のような存在なんですよ。四十年近く歌っていても、いまだにあの歌を『わかった!』とは言えない。でも、それでいいんじゃないですか?俺がどう思うかじゃなくて、聴いてくれる人がどう思うかが問題なんですよ。俺はメッセンジャーなんだから」
何故楽譜が読めて、ギターも弾けた尾崎さんが曲を書かなかったのか。その一端を垣間見た貴重な言葉でした。
次の尾崎さんイベントや書籍に向けて走り出していますが、もっと深掘りします。
