前回の続きです。

再び過去最高まで増えた胸水。

その胸水との戦いでエリキュース抜き戦法が使えるのか…

それを調べるためにエコー検査を受けることになったダイスケ。

 

この後、意外な結果が…びっくり

では、続きをどうぞ。

 

 

秋晴れの天気とは裏腹に僕の頭の中では激しい不安の嵐が…雷

 

今回のエコー検査の結果次第では胸水との戦い方が変わる。

そう思うと緊張してしまう…真顔

 

技師さん

「〇〇さん、どうぞ」

僕を呼んだのは女性の検査技師さんでした。

 

ダイスケ

「はい!」

たぶん、ガチガチに強張った表情だったと思う。

 

技師さん

「じゃあ、まずは…」

「パンツ一丁になりましょうか」

 

ダイスケ

「へっ?…わ、わかりました」

ふふっ、ちょっと笑ってしまった。

真面目そうな彼女の口から出るセリフとは思えない。

…おかげですぐに緊張がほぐれましたニコニコ

 

ふ~ん、技師さんによって流派が異なるな…キョロキョロ

今までの技師さんはズボンをくるぶしまでしか下ろさなかったのに。

 

技師さん

「じゃあ、仰向けで寝てください」

「あれ?〇〇さん、背が高いわね…」

 

ダイスケ

「はい、この病院のベットでは大体こんな感じになります」

そう言って尺取り虫の要領で上に限界まで移動するダイスケ。

へへっ、パンツ一丁でも動きは滑らかですよ!口笛

 

技師さん

「…ありがとう」

「では、始めますね」

そう言って電気を消して専用のジェルを足に塗りたくる。

結構一気に塗るタイプか…びっくり

 

う~ん、ここも流派で違うのか…キョロキョロ

自分に合ったやり方を模索するうちに、このやり方に行き着いたんだな。

何回も検査を受けていると妙にこういう所に感心してしまいます。

 

ダイスケ

「………」

エコー検査って眠たくなるな~

でも…

 

技師さん

「はい、息を吸って~~~吐いて~」

ほら、こうやって時々指示が飛んでくるから寝れないえー

 

技師さん

「はい、次はベットに座った状態で検査しますね」

そう言ってベットの高さを調整する彼女。

 

ダイスケ

「………」

ベットに座りながらエコー画像が映し出される機械を凝視…真顔

血管らしきものが写っている。

血管らしきものが泡のように動く。

技師さんが持っているプローブが押し当てられると血管らしきものが潰れる。

血管内に血栓があると…たぶん潰れないんだろうな。

そんなことを想像しながら見ていました。

 

技師さん

「はい、お疲れ様でした」

「ちょっと熱いので気を付けて」

そう言っておしぼりを渡してくれた。

う~ん、ここも流派で分かれるな…キョロキョロ

前の技師さんは拭いてくれたけど、今回の技師さんはセルフサービスかニヤリ

なんか、こんなしょうもない事を考えてたら、検査三昧の日々でもちょっとは楽しめますよ!てへぺろ

 

なんだか楽しく?終えたエコー検査。

検査する前はあんなに緊張してたのに。

検査室から出てくると嫁さんが心配そうな顔で座っていました。

彼女に大丈夫と伝えて胸水を抜くために処置室に向かいました。

 

病院予防接種薬病院予防接種薬病院予防接種薬病院予防接種薬

 

処置室に入っていつものように血圧、血中酸素濃度を測る。

ベットの高さを自分の好みに調整。

準備が終わるころには主治医が登場。

 

主治医

「はい、これ!」

そう言ってベットにうつ伏せになっている僕の横に1枚の紙を置いた。

さっき受けたエコー検査の結果だった。

 

ダイスケ

「……?」

見方がわからないダイスケ。

 

主治医

「よかったね~!」

「血栓無くなってるよ!」

めっちゃ嬉しそうな声が背中からした。

小難しく書くんじゃなくて「血栓は無し!!!」って書いてよ!

そっちの方がテンション上がると思うのに~

 

ダイスケ

「えぇ~マジで?」

思わず処置室で大声を出してしまいました。

それぐらいビックリ!

 

2週間もエリキュース止めてたので大きくなってるかも…ショボーン

大きさ変わってなかったらラッキー!口笛

…ってぐらいに思っていたのに!

まさか、無くなってるなんて!びっくり

 

僕の良い結果の想像を超える…奇跡!

うん!良い流れだぞ!

絶対にこの運を掴んでモノにしてやる!!

あぁ~早く嫁さんに教えてあげたい!!!

 

ハルちゃんの予想的中!まったく~作家泣かせだよ(笑)

※ブロ友さんがこの展開を予想してました

 

主治医

「よし、じゃあ麻酔行くよ」

 

ダイスケ

「んっ!…」

この麻酔の痛みって苦手なんだよな~

喜びも束の間、現実に戻されるダイスケ。

 

主治医

「ごめん、痛かった?」

 

ダイスケ

「えっ?全然!」

痛みを見せない昭和な男プンプン

 

主治医

「……」

 

ダイスケ

「!……」

出た!サイレント刺し!

麻酔と違って本番の管はいつも黙って刺してくる主治医。

これって結構怖いんだけど…ニヤリ

 

主治医

「………うん」

「よし、これ検査に回してね」

 

ダイスケ

「……先生、色は?」

頼む!今回も真っ黒な出血性胸水であってくれ!!

 

主治医

「ほら、全く同じだね!」

そう言って検査に回すように採った少量の胸水を僕に見せてくれた。

 

ダイスケ

「!!!…よし!」

「…ってことは、まだ出血が止まらなくて胸水が増え続けてるってことですよね?」

「つまりエリキュース抜いたけど、まだかさぶたを作るまでいっていない」

 

主治医

「そういうことだね」

「エリキュース飲んでた期間が長かったのも影響してるのかな…」

 

ダイスケ

「そうですよね、半年以上は飲んでたし…」

 

主治医

「引き続きエリキュース止めて…」

「今回は止血剤も飲んでみようか」

「…いや、まてよ…血栓も怖いしな…」

 

ダイスケ

「エリキュース止めて、止血剤でさらにかさぶたを作りやすくする…」

「…でも、ふくらはぎの血栓がまた復活するかも…」

こうやって治療ってヤツは…何かを優先すれば何かを犠牲にしてしまう。

そして最後はがんじがらめ状態に…もやもや

 

主治医

「うん!1週間だけ止血剤飲んでみよう!」

「悪いけど来週も来れる?」

 

ダイスケ

「大丈夫です!」

こうして1週間の期限付きでエリキュース抜き&止血剤の最強コンビで胸水と戦うことになりました。

僕の胸膜内で起きている出血を止めてかさぶたを作る。

これが出来れば今の出血性胸水は止まるはず。

 

今回の胸水は1.3ℓほどで僕の喉が痛み出して緊急ストップ!ガーン

主治医曰く、肺が膨らもうとする感覚が作用しているらしい。

本当は2ℓほど抜きたかったのに…ショボーン

 

注意!胸水の写真です!

~苦手な方はスルーしてください~

 

右 10/19に抜いた胸水 

左 11/1に抜いた胸水

どちらも真っ黒な出血性胸水

 

少し胸水を抜いたのでレントゲン画像でも左肺の白い影が薄くなりました。

でも、以前のように黒~く空気が写る感じじゃない…えーん

きっと今の左肺はほとんど機能していないな。

 

右 11/1 胸水を抜く前

左 11/1 1.3ℓほど胸水を抜いてもらった後

抜いても白い靄がかかったような左肺…

でも、矢印注目!心臓が元の位置に戻っています!

 

それでも、エリキュース抜き&止血剤の最強コンビなら胸水減らせるかも。

いや!絶対に減る気がする!!!

 

普通なら命の危機を感じる場面かもしれないけど…

だけど、まだまだ大丈夫な気がしています!プンプン

 

今回も何とか手にしたローブレナ、命の切符。

たった1週間分だけどねチュー

 

この1週間は予断が許せない…真顔

きっと、僕の身体の中で何かが起きる!

 

僕が進む先ってどうなるんだろう?

今いる所って何処なんだろう?

僕の一歩は何処へ向かっているんだろう?

 

不安だ…

 

今って…

 

勝利の途中?なのか…

それとも敗北の手前?

 

 

でも…

 

心配するだけじゃ何も好転しない。

今、信じられる治療を続けていくしかない。

 

そして、いつも通りに僕がやりたいことを優先して生きていく。

癌を主体に生活を考えるんじゃない!プンプン

あくまで僕が主人公だ!

 

…ってことで、この3連休はセカンドハウスに行ってきます!

ちょっと胸水抜いたばかりでフラフラだけどガーン

大丈夫かな?

さすがの脳天気ダイスケでもちょっと心配…えー

 

でも、人生は僕のもの!

はい!楽しんできます!

 

 

 

~今日の1枚→2枚~

 

家を建ててからず~っと僕達家族を見守ってくれた右の木。

狭い植え込みで何故そんなに育つの?

…ってぐらいに大きく成長した彼。

 

ろくな写真が残ってなかった。

これ、一昨年の真夏かな?

まだ僕が元気だったころの写真です。

 

この度、嫁さんと2人で剪定しよう!ってことで切りました。

 

電動ノコギリで切ってると…

う~ん…

う、うん??

うん!!!

剪定ってめっちゃ難しい!えーん

当初の想定よりかな~り短くなった彼。

大丈夫だよな!?

 

まあ、僕より長生きして僕の家族を見守ってくれるでしょう。

お~い、頼んだよ~!爆  笑