先日、父がお世話になっている病院で、姉と妹による箏の院内コンサートを開催させて頂きました。
姉と妹は演奏に集中し、司会進行は妻が、母は娘たちが出かけている間の、孫たちの世話を、
私はこの企画の立案、売り込み、楽器の搬入、音響、演奏中のビデオ、写真撮影などと、
家族がそれぞれの役割を分担し合い行いました。
この企画を提案しに行った際、病院側は二か月ごとに色々な企画を行っており、それらは
全てボランティアなので、お金はお支払出来ないのですが、
それでもよろしいですか?との事でしたので、無償でさせて頂くことにしました。
その後、4人で集まり、今回の演奏の目的や、楽曲の選定、その他細かい事なども含め、
意識のすり合わせを行い、本番に臨みました。
最初のうちは、会場の雰囲気は固い感じでしたが、3曲目あたりから皆で歌い、
手をたたいて楽しんだりし、会場の雰囲気が変わり出し、
その後は、童謡を演奏すれば、皆様が口ずさみ、身体を揺らしながら、楽しんでくださり、
会場がふわっと温かい感じに包まれたように感じました。
最後には、アンコールで再度、皆様と合唱をし、豪華な花束のサプライズまであり、
感動のフィナーレとなりました。
終了後、一番前で聴いていた103歳のおばあちゃんが、素晴らしい!素晴らしい!と
握手を求めるシーンがあったり、白内障でほとんど何も見えない父が、突然一言、
「目がみえるようになった!」と言いました。
現実として、見えるようになった訳ではないと思いますが、父の魂が、その一言を通じて
私に何を伝えたかったのかが、瞬時に心に伝わり、
そのことが今回何よりも一番嬉しいことでした。
控室で、片付けをしていると、事務長さんと看護婦長さんが慌てていらっしゃり、
少しばかりですが…と、なんと御礼を頂戴致しました。(全然、少しではありませんでした)
あくまでも想像ではありますが、もしかしたら、演奏を聴いて、これは無償という訳にはいかない
と思い、心変わりをされたのではないか?と思いました。
分かりませんが、もしそうだとしたら、これほど嬉しいことはないですね。
今回、このような貴重な体験をさせて頂いたことで、やっぱりこの方向でいいんだよなと、
確信出来たし、自分を信じる事の感覚を取り戻せたし、何よりも
これからの自分たちの仕事の姿勢を見直すいい機会となりました。
みなさま、本当にありがとうございました。