(PM8:20)
夕方6時過ぎ、
去年来た時は、あっちの席で鍋を食べたんだよねぇ。
残念、でも刺身は生だって判ったし、今年も美味しかった。
そう言って、青森フェアーのスタッフを名乗るお客様が帰っていった。
訛りは感じなくて気づかなかった。
(PM7:30)
無理した計画を立ててもらえませんか。
昨年の売り上げを下回るのが確実なので、
いつもの月より、おすすめ品の数を増やし、
すでに実績のある人気メニューで固め、
いつもより、お客様の印象に訴えて、
来月、もう一回集まってもらえるようにと、
次期板長にメニューの紹介にもなると思う旨を板長に伝えてあった。
人気メニューは、ほとんどが部下による下ごしらえに比重がかかるため、
鍋、おでんが始まり、ただでさえ手数の増す時期だけに、
決断しずらいだろうなとは思っていた。
ところがなんと、冬の定番のブリ刺身、あん肝も含めた、
自家製ポテトサラダや野菜の煮物などをさまざまラインナップしてくれた。
たったこんな事でも、感動してしまい、
これからもみんなのために真面目に働こう、
鍋の開始時期の事など忘れて、営業に打ち込もうという気になっていた。
実は、最近の調理場がずいぶんと余裕のある仕事ぶりに見えたので、
もう少し働いてもらうためだけの策だったのだが。
じゃあ、コレで。