人はなぜ太るのか❓

 

まず、覚えていただきたいことは、

脂肪を食べたから体の脂肪が増えるのではないということです。

食べたものは、消化・吸収の過程で新しい物質に分解・合成されます。

脂肪を食べたから、そのまま脂肪になるのではなく、糖質を過剰に摂取してブドウ糖が余ると、中性脂肪が蓄積されます。

中性脂肪はトリグリセリドとも呼ばれ、「使いきれなかったエネルギー」です。

 

では、痩せるにはどうしたらよいのか。

大事なのは血糖値です

血液中には生きるために普段からある程度のブドウ糖が含まれており、血糖値が一定の基準(70~140)に保たれています

そして、そのブドウ糖の元になるのが糖質です。

糖質にも種類があり、ご飯やパン、パスタ、イモ類などは「多糖質」、砂糖は「二糖類」、ブドウ糖や果糖は「単糖類」に分類されます。

二糖類はブドウ糖や果糖が2つ連なったものであり、多糖類はブドウ糖がさらにたくさん連なったものです。

食べ物として口から摂取したこれら糖質はすべて、消化酵素によって1個1個のブドウ糖や果糖に分類されます。

ご飯やパンもパスタもイモも、最終的にはブドウ糖に分解されて吸収され血液中に放出されます。

この時、糖質をたくさん摂取すれば血液中のブドウ糖が増えます。

そのままでは血糖値が上がりすぎてしまうので、膵臓からインスリンが分泌され、余ったブドウ糖を処理します。

どのように処理するかというと、まず、インスリンが余ったブドウ糖をグリコーゲンに変えて肝臓や筋肉の細胞に取り込みます。

それによって、健康な人は、血糖値が上がりすぎずに済みます。

しかし、グリコーゲンとして細胞内に取り込める量には限界があり、さらに余ったブドウ糖は、中性脂肪に形を変えて脂肪細胞に取り込まれます。

 

これが肥満の原因です。

インスリンは、血糖値の上昇から体を守ってくれる非常に重要なホルモンですが、こうした働きから「肥満ホルモン」とも呼ばれています。