最近は

本当にたくさんのゾンビものを

あちこちで見かけますが

ふと

思うんですよねぇ


いつからこうなった!?


と…


ゾンビと言えば


死者が起き上がり生者を求め徘徊し

そしてひとたび生者を見つければ

その肉を喰らおうと襲いかかる

そして襲われ食われた者は

自分も生ける屍となり

生者を求め徘徊を始める

そんな生ける屍を倒すには

頭(脳)を破壊するしかない


こんなイメージだと思いますが


ゾンビは人を襲わないんです!

ゾンビは人を襲わないんです!


大事なことなので2回言いました


ゾンビと言うのは

ブードゥー教由来だったり
アフリカで信仰されてる神様
「ンザンビ」に由来なんですよ
ちなみに
「ンザンビ」は「不思議な力を持つモノ」で
対象は人や動物や物にまで当てはまって
所謂「リビングデッド」には関係ありません

ゾンビって
人の手で作るものなんです
その作り方というのが

ブードゥー教は呪術
アフリカではゾンビパウダー

ここで違うのは施す対象が
ブードゥー教の場合は死体
ゾンビパウダーは生者
というところですかね

そうそうゾンビパウダーというのは
アフリカ少数民族が使う毒で
刑法として使われてたものですが
テトロドトキシンが入っていて
量がちょうどいいと仮死状態になり
多いと死に至るなかなか繊細なものです
ゾンビパウダーで仮死状態になった人を
薬と施術でゾンビにするんだけど
仮死状態時に酸欠で脳にダメージを受けるから
ゾンビなったとき自分の意思はなくなって
命令に従順な奴隷になるんです
ブードゥー教はそもそも
奴隷として売る為に
墓を暴いてゾンビを作るので
ブードゥー教のゾンビも
ゾンビパウダーのゾンビも
一切人は襲わない
っていうか
人を襲う奴隷じゃ意味ないんですよ
ということで
本来のゾンビのポジションとしては
ブードゥー教が奴隷
アフリカ少数民族が社会的制裁
奴隷として売られたり
農園の労働力にされたり
これが本来のゾンビの姿なわけです

それが今じゃ
忌み嫌われるモンスター…

って
なんでやねん!!

まぁでも
これじゃないか?
っていうものはあるんです

たぶんそれは
「ナイトメア・オブ・ザ・リビングデッド」
という有名な映画からなんだと思うんです
今まであった「生ける屍」に
吸血鬼要素を足したモンスター

この吸血鬼要素が
人間を襲って襲われた人間もゾンビになる
その原因になってるんです

吸血鬼は人間の血を吸い
血を吸われた人間はその眷属となる
ほらね?
そのまんまじゃないですか

まぁ確かに
奴隷としてのゾンビより
怪物としてのゾンビの方が
インパクトがあるんでしょうけと
本来の姿とは随分とかけ離れたもので
勝手に墓を掘り返され
呪術でゾンビにされて
奴隷して売られた身としては
本当に迷惑極まりないんです!

人間はこちらを見つければ
頭を攻撃しようとしてくるし
我々を有無も言わさず排除しようとする 
とんでもない怪物なわけで
遭遇して驚くのは
むしろゾンビ側なんです

自分はブードゥー教のゾンビなので
むしろ同情される立場なはずですし
ゾンビパウダーのゾンビだって
刑罰としてゾンビになって
労働して十分反省してるんです

なので
ゾンビのことを誤解せず
ちゃんと知っていてください
その上で今のゾンビを楽しみましょう

よろしくお願いします