50/100 「家族ゲーム」 | 小柴大始の大きく始めちゃえばいーんじゃない?

小柴大始の大きく始めちゃえばいーんじゃない?

小柴大始オフィシャルブログ!

声優・役者 
時々ミュージシャン
小柴大始

日々の徒然やら、ライブ、舞台、出演など各種インフォメも。

やっとこさ50ですよ。折り返し!今年はあと2か月だけどねw

さあ、続いても邦画です。
「家族ゲーム」 1983年 日本

優秀な兄に比べ、成績の上がらない弟の為
家庭教師として雇われた大学生 吉本
学校でいじめられ、兄とも比べられ
勉強自体にやる気のなくなっている茂之は、
吉本のいうことを聞かない
怒った吉本は、おもむろに茂之を張り倒す


さて、松田優作特集とも言える連続プリですね
こちらは、横一列の食卓のシーンが印象的な森田芳光監督の
出世作

アクション俳優から脱却し、個性派、演技派の道を進み始めていた
優作さんの作品です。

この作品でもやはり彼の存在感は素晴らしい
伝わり辛いかもしれないが、突出していて一見
違和感すら感じるほどの奇妙な人物でありながら
気付くと完全に溶け込んでいて、すべてが自然

不自然なのだけど自然。

この作品の登場人物は、全員が全員どこか狂っている
狂っているといっても気が違っているというような
意味ではなく、どこか少しづつ、でも確実にずれているのだ

そのズレが生みだす、違和感、不条理感、気持ち悪さ
それを吉本という異分子が更にひっくり返し
かき混ぜていく

そんな中、逆に少しづつ普通になっていく茂之の
コントラスト

最後の食卓のシーンなどもうメチャクチャなのだが、
そこまでの流れすべてが狂っているから、
もうその頃にはなんとも思わない。

そして、ラストシーン

何かが起こったのかけたたましく聞こえるへリの音
そんな事気にもせず眠っている兄弟二人
だんだんとパンアップしていくカメラアングル

最後の最後までなんだか気持ち悪い
とても気持ち悪い
何かがズレている

そのズレ自体がこの当時の時代すべてを皮肉し、象徴し、
物語るかのよう

独特な空気感の中光る松田優作のカリスマ性
改めて彼の凄さを垣間見た作品でした。