続続続アクスケの世にも奇妙なお話 | アクア・SK8 ライフ

続続続アクスケの世にも奇妙なお話

慣れないことに母親達も緊張していてきっと気付かなかったのだろう、と勝手に自分のなかでそう解釈した。


俺は確に見たのだ。今でもはっきり覚えている。



そんな感じで初日を過ごした。


入院したとはいえ体調は一向に良くならず、40度近い高熱も相変わらず続いていた。


したがって、初日の事はよく覚えていない。




今思えばそれで良かったのかもしれない。



そして入院二日目を迎える事になる。


点滴が効いているのか、熱もいくらか下がり、具合いもだいぶ良くなってきたようだ。


トイレも楽に行けるようになった。


なんとか一人で出歩けるほどになって、顔を洗ったり、歯を磨いたりしたのを覚えている。


しかし下腹部の痛みは続いている。


しばらくすると看護婦さんが来て、熱て脈拍を計りにやってきた。


そして症状の説明をされた。


下痢をしているという事から食事をせず、口にする物は水のみにしてくださいと言われた。


原因が解らない為様子をみようという事らしい。


食欲はなかったのでなんとも思わなかった。



精神的にも余裕が出てきたのだろう。周りの状況が把握出来てきた。


自分のいる病室には自分以外に60近い男性が二人の、合計3名入室していた。



一人は物静かなオジイさんといった感じだ。


もう一人は自分のベッドの隣にいるオジさんだが、なんだか騒がしかった。


奥さんが御見舞いに来ていたようだ。


会話が聞こえるのだか、
「いいんだよッ」
「うるせえなッ」
「ほっとけよ」と、

聴こえるのは強気な発言ばかりだった。


御見舞いに来ていた奥さんが可哀想にも思えた。


かなりの亭主関白なようだ。



しばらくすると彼女、母親の順に見舞いに来てくれた。


笑顔も出せるようになり、少しは安心させられたのだろうか。


この日は早めに帰ってしまった。


夕方位には煙草を吸いに行けるまでになった。


煙草は特に止められていなかったし、煙草位吸わないと時間の潰しようがなかった。


とにかく暇だった。


ひたすらベッドで横になっていた。


いつのまにか寝てしまったようで気付くと夜になっていた。


7月の始め頃という事もあり、それなりに暑かった。


院内には冷房が効いていたが、室内はそれほど効いていなかった。


入り口は閉められ蒸し暑かったのを覚えている。


とりあえず煙草を吸いに部屋を出た。


喫煙所でしばらく涼み、部屋に戻ってまた眠りについた。


そして、ここから想像もしない出来事が始まっていくのだった。




つづく・・・