続続アクスケの世にも奇妙なお話 | アクア・SK8 ライフ

続続アクスケの世にも奇妙なお話

深夜に運びこまれ一騒動を起こし、一躍有名患者の仲間入りを果たしたかどうかはさておき、




その特別な部屋でどれだけの時間を過ごしたのだろうか。

そう長くはなかったと思う。


気が付くとすでに別の部屋に移動していた。


そこは一般的な相部屋の病室だった。自分の他に二人の男性がいた。


私の体には点滴の管が付いていた。


ぐっすり寝ていたのだろうか、あまり良く覚えていない。


気が付いた時それが夜だったのか、朝だったのか、病室のベッドの横には母親がいた。


そして、

病名は今のところ原因不明、

入院手続きを済ませた事、

付き添いで来てくれた彼女、家族も、とりあえず帰りまた明日来るとの旨を告げられた。


相変わらず熱も下がらず意識も朦朧としていた。


次に気付いた時には辺りも明るくなっていた。


彼女に起こされたのか、ベッドの横には彼女が来てくれていた。


彼女の事だからきっと心配して、朝一で来てくれたのではないだろうか。


しばらくすると看護婦さんが来てくれた。


熱を計るのと点滴と、具合を見に来たようだ。


そして簡単な挨拶をされ、自分を担当する看護婦さんである事が分かった。


具合を聞かれたのだか、熱はともかく、とにかく下腹部が痛い。


トイレ行こうにもフラッフラなのだ。おまけに点滴のついた器具も転がして行かなければいけない。


一度、急に催してきてトイレに向かう途中、倒れそうになっているところを看護婦さんに保護された。


「どうなされました?」

トイレに行きたいと伝えると、一緒に着いてきてくれた。


車椅子用のカーテンで仕切られた個室トイレに案内されたのだが、そろそろ限界が・・・


点滴の管が身体にからみ付きどうにもならない。


慌てて看護婦さんも助けてくれていたが、


もう限界


急いで『サッ』とズボンを下ろす自分


それを見て慌てて『シャーッ』とカーテンを閉める看護婦さん


その間約一秒・・・


なんとか間に合ったが、激しい下痢だ。


(しかし、また見られちまった。今度は向かい合ってモロに・・・ )



初日は激しい腹痛とトイレに苦しめられた。


看護婦さんからは、トイレに行きたくなったらナースコールを押す様にと注意を促された。


少し落ち着いた頃に母親が来た。


着替や入院生活に必要な物を持って来てくれた。


俺と彼女と母親の3人になったが、俺には話す元気もなく


彼女と母親が話しているのをただ聞いていた。


あまり変に心配させたくないという気持ちと、せっかく来てくれたのだからという思いから、何か話そうとした。


「そう言えば昨日、オレが救急車に乗るときに、近くで誰か人が見てたでしょ? 3人位居たと思うけど・・・」


彼女と母親が目を合わせ、不思議そうにオレの方を見てこう言った。


『私達以外、誰も居なかったわよ・・・。』


「え!? 知らないオジさん見てたけど・・・。」


『変なこと言わないでよ~。誰も居なかったわよ。深夜だったから心配で辺り見回したけど、誰も見てる人なんて居なかったわよ。』


と笑いながら流された。


おかしいな。

確にメガネかけた知らないオジさん見たんだけど・・・。


マンションの上階から見下ろす多数の人影も・・・





つづく・・・