ディオ・ブランドー(DIO)
非常に容姿端麗で、高い知性とカリスマ性、そして絶対的なプライドを併せ持つ。極度の負けず嫌いで上昇志向が強く、どんな汚い手を使ってでも目的を果たそうとしながらも、冷静かつ慎重に証拠を残さないように心掛ける狡猾な野心家である。第1部、第3部、第6部の登場シーンで普段は本を読んでいる姿が描かれるなど、読書家の一面もある。第1部でジョースター卿が「ジョナサンと同い年」と説明している。正式な生年月日は「自称なので不明(1867年 - 1868年頃)」
イギリスの貧民街に生まれる。少年時代は酒に溺れるばかりの自堕落な父・ダリオに対しては母に苦労をかけて死なせたため、後に「あんなクズに名誉などあるものか」と言うほど嫌悪していた。暴力を奮い母の形見のドレスを売るように命ずるダリオを、ついに殺す決心をする。少しずつ毒を盛り衰弱したダリオにジョースター家の養子になるよう言い渡される。「一番の金持ちになってやる」「誰にも負けない男になる」という野望を抱く。そしてダリオを殺した後、彼の墓標に向かって唾棄し、ジョースター家に旅立っていった。
利用できるものは何でも利用しようと考え、ジョースター家の養子となった後はジョースター家の乗っ取りを企む。表向きは品行方正な好青年かつ優等生として振る舞っていた。運動神経も良く、かつ理論的。ジョナサン・ジョースターとの草ボクシングでは、足や上体を使った高等な防御技術(当時は未発達の技術)を使いこなし、大学時代はジョナサンと共にラグビーでも活躍。名門ヒュー・ハドソン大学の学部(法律専攻)を首席で卒業する予定だったことから、勉強において非常に成績優秀でもあった。
ロバート・E・O・スピードワゴンからは「ゲロ以下のにおいがプンプンするぜ」と悪党のにおいを指摘され「生まれついての悪(ワル)」と評され、ツェペリからは「暴君の貫禄をまとった悪の大気」と言わしめた。苦労したまま亡くなった母親に対しては、形見を売るように命じたダリオに怒りを見せるなど、愛情を持っていた様子だが、ダリオを毒殺した自分を引き取り家族同様の愛情を持って接した義父であるジョージ・ジョースターを毒殺しようとするなど、母親以外に対しては愛情らしきものは見せていない。後に石仮面を被り、驚異的なパワー、再生能力、不老の肉体を獲得し、自身の知恵からも様々な能力を編み出す吸血鬼になった。ジョナサンに対して暴言を浴びせていたが討伐に来たジョナサンに対して、幼馴染に手をかけるのを躊躇していた言動もある。その後、刺客を倒したジョナサンに惨殺処刑を宣言した。最後の決戦時はジョナサンを侮辱したゾンビを一喝しており、「自分をここまで追い詰めた相手」として敬意を払う様子を見せる。ジョナサンとは互いに永遠の宿敵ながら「奇妙な友情」が生まれた。
第1部から第6部まで影響を与える悪のカリスマである。第3部にて復活を遂げた際には、多くの部下を従える悪の帝王として君臨している[5]。第3部以降はより冷静さを備えるようになり、自身の細胞である「肉の芽」(後述)を植え込むことで忠誠を誓わせた者や、肉の芽を使用せずともその絶大なカリスマ性に惹かれて配下となったスタンド能力者たちや、金銭で雇った賞金稼ぎを従えている。DIOの持つ「悪の魅力」に心服するスタンド使い・ンドゥールには、「悪の救世主」と評されている。ホル・ホースはDIOの餌の女性たちが嫌々ではなく自ら進んで血を吸われて死んでいくのを見て、「悪魔の人望」と言った。
吸血鬼になった後の独特の口癖として「URYYYYYY…!!」や「WRYYYYYY…!!」(いずれも「ウリイイィィ…!!」と読む)などがある。
