〇第四章~決めたらあとは、やり抜くだけ~

・目標達成に向けて上手にスタートを切るコツは、一番簡単にできるアクションプランを最初の一歩にすること。一番簡単にできるアクションプランとは、①やり方がはっきりしていて、②確実に実行することができて、③絶対に失敗しないこと。 「結果は選べない、行動は選べる」

・スランプは質より量で克服できる。スランプに陥った時の一番よい対処法は、とにかく行動量を増やすことです。

・実際にはアクションプランを完全に作り終えてから実行していくのではなく、アクションプランを考えながら同時並行でアクションプランを実行していく。

Plan(計画)Do(行動)→Check(評価)→Action(改善)サイクルを回す中で、Plan(計画)の上手な人だと思われるかもしれないが、実際はそうではない。達成上手な人は、例外なくDo(行動)、Action(改善)を頻繁におこなっている。

・設定した中間目標(マイルストーン)がクリアできなかったパターンは以下の2つ。

(A)    アクションプラン通りに実行したが、中間目標がクリアできなかった。

(B)    アクションプラン通りに実行できなかった。

→(A)の場合マイルストーンは変更せず、アクションプランのPDCAを回すことで最終目標の達成を目指す。ポイントはアクションプランごとに期待する効果と実際に得られた効果を「数値化」して、問題点を探すこと。どの段階でつまずいているかを確認すれば、自然とアクションプランにどのような修正を加えればよいかがわかる。

PDCAをうまく回せない人の多くは、どのアクションプランでつまずいているかを分析できていない。

B)の場合アクションプランが計画通りできない理由ごとに対策を考える。一度、スタート地点に戻り、中間目標や最終目標を修正する。目標の修正には、①目標数値を変更する方法(下方修正)と、達成期限を変更する方法(期限延長)の2種類があります。

〇第五章~一生使える「目標達成脳」の作り方~

・目標達成のためにとても重要な要素と重要に見えて実はあまり重要でない要素がある。重要な要素は、「行動力=スピードや手数」「公欲=人の役に立ちたいという心」「向上心=成長したいという心」などです。一方、「立案力=計画を立てる力」や「分析力=頭のよさ」などは、目標達成にはそれほど重要な要素ではない。

スピードを持って行動することで情熱が生まれる。情熱は頭の中(理性)で作るのではなく、行動で作るものである。

・達成していく人の考え方

  1. ストレッチゾーンのプレッシャーが楽しい、②今までに経験できないことを経験できてワクワクする、③まず行動してみる、④うまくいったから自信がつく、⑤目標達成に情熱を注ぐから達成の意味がわかる、⑥自分で決めたことは何としてもやる

・「達成上手」たちの意外な考え方

  1. 目標は成長と貢献のため、②未達は恥ずかしいことではない、③達成はすごいことではない、④成長とはリスクを取ること

〇第六章~チームで目標達成するためのリーダーの心得~

・チームの目標は、達成すると自分以外のメンバーにも喜んでもらえる目標となっており、また自分が諦めると、他のメンバーにも迷惑がかかるので責任感が増す。

・チームでも個人でも目標を設定する時の基本は変わらない。

・チーム目標は、「トップダウンでボトムアップの目標」を作ること。トップがやろうと考えることと、メンバーがやろうと考えていることが一致するまで何度もやり取りを繰り返す。

・なぜ、この目標なのかを伝える。メンバーは、頑張ることで自分にメリットがあるとか、誰かに喜んでもらえると実感できることで本気になれる。また、私欲を満たすメリットだけではなく公欲を満たすメリットも伝えてあげるのがポイント。

・リーダーはメンバーが目標やアクションプランを共有してくれるまで何度も何度も伝え続ける必要がある。

・メンバーに目標やアクションプランを伝える際には、役割だけでなく、メンバーに対する期待やそれに見合った肩書きを一緒に伝えるのが効果的です。また、その役割を担う理由も伝えるとさらに効果が高まります。

・誰もが素直に指示に従ってくれるとは限らない。具体的には、①リーダーの言っていることを間違っていると思っている場合、②リーダーの言うことをメンバーは聞く気がない場合である。①の場合、メンバーが役割やアクションプランの必要性を理解できていない。なので、それを理解させることと、そのメンバーが適任であることを客観的な理由と一緒に説明する必要がある。一方、難しいのは②の場合である。②の場合は、リーダーが信頼されていないからである。

・信頼されるリーダーには5つの共通点…①人の話をよく聞く、②常に一貫性がある、③よく感謝する、④公欲が強い、⑤すべて自責で考える

・チームで目標達成を目指す時には、メンバーのモチベーションやチームの雰囲気が結果に大きな影響を与える。メンバーのモチベーションを上げる5つの行動は以下の通り。①メンバーを褒める、②メンバーを叱る、③成長を実感させる、④チームの一体感を演出する、⑤笑顔を絶やさない

 

・おわりに

目標は達成した瞬間が一番の喜びではない。自分の可能性に気付き、次の目標を考えてワクワクしている時こそ、最高に楽しい瞬間である。