29歳大細胞神経内分泌癌 子宮けいがん 転移ありあり
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みなさんこんにちは、このブログを書いてた者の兄です。

7月24日朝4時48分妹は息を引き取りました。

生前、妹がブログを書いていること、そのブログが何かのカテゴリでランキング一位になったことを嬉々と話してくれて、励ましのコメントには非常に助けられてるといつも言っていたので、彼女が残したiPhoneから最後の更新をして皆様へのお礼と共にこのブログに幕を引いてあげようかと思います。

まずは
彼女の最期の数日間を記します。

7月1日
東京で体調が悪くなり辛うじて愛知に帰ってきてそのまま家に帰ることなく入院。

数日後
免疫力が下がっていて口腔カンジダ症を発症。嚥下が苦痛になり食事を取れなくなる。

7月10日
母にのみ余命宣告が伝わる。
今週もつかどうかと

7月11日
私が東京から愛知に戻る。
6月末からは別人のように痩せてしまっていた。顔を合わすとポロポロ泣いてたのが辛い何日間を想像させてこちらも辛かった。
会話が辛うじてできる程度。口の中が痛いようで呂律が回らない感じ。

この時にこのブログの話をした。
荒らしが張り付いてて疲れちゃったとの事。

7月12日
実家の掃除など家事をして夕方病室にいくと、昨日より言葉数も多く喋りも闊達で随分調子が良さそうだった。
昨日よりずっといいねと言ったら、ここ何週間か右肩下がりだったからそう言われると嬉しいと言ってました。

食事がゼリーなどしか食べられなくなってたので顎使わないと衰えるぞーなんて話をしたら頑張って病院食を噛んで飲み込めないのではき出して咀嚼のトレーニングをし出したのを見てぐっと来たのを覚えています。彼女はまだ諦めてなんていないと。


7月13日
残念ながら昨日とは打って変わって調子悪そう。親友の一人がお見舞いに来てくれて泣いて喜んでた。痛みを我慢して親友と喋ってたが痛みに耐えられずモルヒネを増量したら眠ってしまった。僕は一旦東京に戻る


7月14日
緩和ケアの病院に転院。
それまで入院していた病院側の不手際で待たされるわ、薬は切れるわな散々な転院だったそうだ

7月16日
富山から親戚がお見舞いに来る。
ベッドから降りて対応したそう。

7月17日
東京から日帰りでお見舞いに。先日も来てくれた親友も一緒。転院してから撮ったCTの画像を見せてもらう。肺と肝臓に無数の白い影。
母方の親戚がお見舞いに来る。つらいだろう体を起こしてきちんと出迎えてた。

7月18日
妹とは腐れ縁だという男性が午前中お見舞いに来てくれた。母から聞いた話では帰らないでと懇願してたそう。
会話ができたのはこの日の午前まで。

7月19日
私、再び東京から愛知に。
転院先の先生からも余命を言われる。もって日曜。
妹が娘の如く可愛がってる犬、エル、ミロとその妹のミューが病室に来る。
豊橋市の花火が病室から見えた。
木曜に来た時はこの花火一緒に観ようと話していたが、花火の間目覚めることはなかった。
花火の後少しだけ目覚めて
エル、ミロを撫でる。体を起こすことだけでなく、手を動かすこともできず父に手首を持ってもらって撫でることができた。

7月20日
両親とも病院に寝泊まりしてるので僕は実家の家事をする。
妹は一日に数分しか目を覚まさないらしく、この日はタイミングがあわなかった。
ここらあたりから痙攣がしばしばで始める。唇からはじまって全身まで行くことも。

7月21日
家事をこなし病院に行くと偶然妹の意識が戻ったタイミングだった。
顔を覗き込み必死に話しかける。恐らく妹も何かを必死に伝えようとしてたんだと思うが意思の疎通はかなわず。

その後私は再度東京に戻りましたが、母に様子を聞くと、殆ど寝てるが、起きた時は必死に手を握ったりしたそうです。

その後回復すること無く冒頭に書いた通り7月24日朝帰らぬ人となりました。

さて、長くなりましたが
葬儀も終わり妹の姿は完全に消えてしまいました。

発覚から一年位か一年もたなかったでしょうか。特異な癌らしく爆発的に広がっていいきました。

お医者さんの推測は人によっていうことはまちまちで子宮頸が発端ではないんじゃないかなどおっしゃる方もいたりともうバラバラで真実はわかりませんが、一年もたなかったという結果は真です。

記録と記憶に残ってくれたら妹も本望でしょう。これにて私の妹の闘病記はおしまいです。

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コメントなどで励ましてくださった方、本当にありがとうございました。かなり妹の生きる活力になっていたと思います。

また、同じ癌で検索してここにたどり着く方もいるでしょう。不安かと思いますが弱気になったら即負けですし。自分に合う治療法に出会うのは運次第です。あの治療法よりこれがいい、それよりこっちと色んな人が来ます。当たりもあるかもしれませんし全部ハズレかもしれません。そんなこと言われて弱気になるなって言うのは無理な話しでしょうが、広く意見を聞いて自分で決断すること、決めたことは後悔しないことが大事です。あとは決断は早くってのも重要かもしれません。

それでは
みなさんの健康を心より願っています。
ごきげんよう。