さて、前回の続きです![]()
アン・マリー曰く
「長年無農薬の農業を行ってきた経験上
いかに自然環境の調和を注意深く観察し
人の手を加えるのを最小限するかが重要で
システマティックに人の手を畑に介入することはナンセンス。」
と言い切ります。
草花との共存バランスを考え、土起こしを一切しない。
ブドウ畑に散布するものはイラクサ等畑のまわりに生えている
野生のハーブを煎じたものだけで
ボルドー液すら「畑には害」と撒くことはない。
醸造にしても然り、赤はもちろん白の天然甘口ワインでさえ
年によっては亜硫酸を全く添加しないという徹底ぶり。
インポーターさんが「 リスクはないのか?」と聞いてみたところ
彼女は「リスクがあるから毎日毎日観察しているんでしょう?
観察を怠るからしかるべきタイミングを逃して
やむ得ず人の手を加えなければならないんでしょ?」と
質問した彼が逆に諭されてしまったそう。
4.5haの畑を購入して以来 365 日
雨の日も雪の日も休まず畑に出
収穫時はほとんどカーヴで生活し
家に帰るのは寝る時だけという生活を送り続けているそうです
現在の農法に確信を持つ以前は
やはり普通のビオディナミ生産者同様土起こし
ボルドー液散布等、試行錯誤を繰返し
徐々に必要としないものを削っていった結果
現在の独自のやり方に至ったようです
セック、モワルー共に樹齢100年超えの
ミュスカ・プティ・グレン100%
セックは辛口、モワルーは中甘口で
どちらも発酵、熟成共にイノックス・タンク
セックは6ヶ月、モワルーは12ヶ月熟成
何故、一緒に紹介したのかといいますと
正直、セックもモワルーも捉えようも無いほど
複雑で「ミラクル」だということ
セックは「甘くない」モワルーは「辛くない」位の
違いで、10分単位で香りが移り変わり
実に興味深く、まるで生きているかのよう![]()
このワインの味わいを文章にする事は非常に困難で
ただひとつ言える事は
「こんなワインは体験したことがない
しかも、ボルドー、ブルゴーニュ、ローヌなど
他のどのワインとも比較しようが無い
屹立した存在である」
それだけは言えます
ワインというものの奥深さを教えてくれる
規格外の逸品![]()
もしかしたら、新しいワイン観が啓けるかもですよ
価格各3980円