マチネシンフォニーVol.25、終演しました。

 

尾高音楽監督十八番の一つ、国内はもとより世界中のオーケストラと共演を重ねてこられたラフマニノフ交響曲第2番。

 

初日の練習は、先日のクラウドファンディングにて練習見学をご希望くださったお客様をお迎えして練習が始まりました。

 

このラフマニノフの雄大な音楽と、豊かで壮大な響きはオーケストラの醍醐味でもありますが、尾高マエストロの第2番を待ち望んでおられたお客様も多かったのではないかと思います。

 

マエストロはそんな雄大な音楽をリードするというよりも、オーケストラをアシストするように導き、存分に奏者の能力を発揮させ、むしろ弱音での繊細な表情を積極的にリードし、得も言われぬ世界観を作り出します。

 

西洋音楽ならではの、聴き手を引き付けダイレクトに心に届く音楽もあれば、日本的な僅かな表情から多くを感じるような音楽と多彩。僕がマエストロにいだく印象は、こんな感じです。

 

また、これまでの多くの音楽経験から発せられる一言の要求が非常に濃密で高く、僕には発見と学びの連続でもあります。

 

前半はプロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番。ピアノは当初出演予定の小川典子さんが右手首骨折のため、横山幸雄さんがご出演くださいました。

 

久しぶりに共演する横山さんですが、圧巻のピアノソロ!

名曲第3番の魅力を存分に楽しみました。

休憩中の一コマ。横山さんと調律師さんは綿密な打ち合わせ中。

 

 

この充実した2曲のプログラム。

「マチネシンフォニー」は、定期演奏会の内容を平日のお昼に公演していると捉えていただいて良いと思います。今後もご期待ください。

 

・・・しかし、このプログラム、マスク着用で演奏するのは辛い~。息切れしそうです。

でも、もう少しの我慢。頑張って乗り越えます!

 

今シーズン、尾高音楽監督との舞台は、

「ショスタコーヴィチ交響曲第5番」に始まり「バルトーク管弦楽のための協奏曲」

そして今回の「ラフマニノフ交響曲第2番」と進めてまいりました。

 

来月7月21日は神戸国際会館にて「シベリウス交響曲第2番」

8月には、いよいよ「ドボルザーク・セレクション」のシリーズも始まります。

それらを経て「マーラー交響曲第4番」、「ブルックナー交響曲第5番」とシーズン後半に向かいます。

 

もしかしたら、皆様より僕の方が楽しみにしているかもしれません(笑)

今後の尾高音楽監督との公演、ご期待ください。

 

(文・ヴィオラ 岩井)

 

7月21日 神戸国際会館

https://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20210721

 

8月4日 ドボルザーク・セレクションⅠ

https://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20210804

 

8月28日 ドボルザーク・セレクションⅡ

https://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20210828

 

10月8日 ドボルザーク・セレクションⅢ

https://www.osaka-phil.com/schedule/detail.php?d=20211008