5月の定期演奏会に取り組んでいる筈だった今週ですが、

6月からの再開を願って楽団員紹介も続けていきたいと思います。


ーー1stヴァイオリンの三瀬麻起子さんにお話を伺ってみたいと思います。宜しくお願い致します。



梅雨の季節になりましたね。

お気に入りの長靴を履くと雨が止む、三瀬(さんせ)です。




ーー確かに三ちゃんが長靴履いて出勤してくれてるのを、いつも期待して確認してしまいますね(笑)


簡単なプロフィール、楽器歴、大フィル歴を教えてもらえるでしょうか。



幼稚園で書いた将来の夢は幼稚園の先生で、小学生の時は専業主婦になろうと思っていて、中高時代は検事になりたくて、もし音楽で大学に行くならソプラノ、、

あれっ?どこにもバイオリンが出てこないな?


もとい、

いつの間にかバイオリンで音楽大学に進学する事になっていて、就職先がすぐに無かったので大学院も行って、2005年より当団にエキストラとして呼んで頂き、「あ、ここのオケ好きかも」と思って2007年にオーディションを受けて入社しました。


ーー私(Vc石田)が入団してすぐのオーディションだったので、三ちゃんのオーディションよく覚えています。



思えばどの夢も叶えず今に至りましたが、これをバイオリン奏者的なプロフィールにすると


『5歳からバイオリンを始める。京都市立芸術大学を経て同大学院修了。2007年より大阪フィルハーモニー交響楽団1stバイオリン奏者。』


という事で、


よく「夢を叶えたんですね」とか「好きな事を職業にできて良いですね」と言われ、


複雑な心の内に思わずモナリザの微笑(*´-`)




誤解があってはいけないので、声を大にしまして、

「この仕事は大好きです!」



見て聴いて弾いてのマルチタスクはいつもワクワク!


短い時間で"全集中"という時間や神経の使い方、常にライブな一期一会の諸行無常はまさに醍醐味、どこを取っても自分のスタンスに合っていたなぁ、と、しみじみ思っています。




実は、子供の頃に習っていた先生の同門生達はコンクールで1位を取ってくるような人ばかりで、現在コンマスやソリストになった人も多く、元大フィルコンマスの長原幸太*氏も同学年の同門生。



門下生の中で私は落ちこぼれ、

その劣等感から、自分がこの仕事に就ける実力があるなんて、当時は夢にも思っていませんでした。


そんな中、

自身がコンマスだった先生に

「まきちゃんは将来僕の隣で弾こうな!」

と言われたのが、オーケストラ奏者への道。


隣で弾く事は叶わなかったけれども、私の就職が決まった時にとっても嬉しそうに喜んで下さったのは、今でも脳裏に思い出されます。



*2004年〜2019年まで大阪フィルのコンサートマスターとして活躍、現在は読売日本交響楽団のコンサートマスター



高校生の頃の門下生合宿、多分お宝写真。当時小学生だった神崎悠実さん(現在大フィル1stバイオリン奏者)も写っています。



ーー大フィル内でのその他の肩書きも教えてくださいました。



・(10年近く稼働していない)野球部マネージャー


・(コロナ禍で現在手持ち無沙汰な)宴会幹事


ーーマメな三瀬さんの性格が楽団員から重宝されてますね。




珍しいバイオリン会。

人数が多く全員の予定は合わせられませんでしたが、16人集まりました。




ーー自粛期間はどの様に過ごされていますか。



まず、部屋の整理、そしてメルカリデビュー。

趣味の編曲作業もはかどりました。



時々お散歩に出かけたり、

美味しいコーヒーの淹れ方を研究したり、

お菓子やマスクも沢山作りました。



また、組合の運営委員をしていたので会議や話し合いにも時間を使いましたが、

ふと、これは今がチャンスなのでは?と

膨大な書類のデータ化と精査に没頭することで、随分と気を紛らわせる事が出来ました。


ーーマスクも可愛いですね💕

多趣味で色々出来てしまうのがスゴイですが、組合のお仕事もご苦労様です。



↑沢山作ったマスク関連の一部


part2に続く