第14回目の楽団員インタビューは、コントラバス奏者の秋田容子さんです♪
 
【プロフィール】
幼少期よりヤマハにて、ピアノ、エレクトーンを習う。
12歳よりコントラバスを始める。
京都市立芸術大学音楽科卒業。
2014年4月 大フィル入団
在籍7年目 楽器歴21年
 

【撮影者:山田俊介】
※大フィルコントラバス奏者、ブログ運営員でもある山田さんはカメラが趣味で、今年の4月に撮影していただきました。
 
 
〜コントラバスを始めたきっかけや、楽器を始めた頃のエピソードを聞かせてください〜
 
 
コントラバスを始めたきっかけは
中学校の吹奏楽部でした。
父はトランペット、母は打楽器をやっていて、昔から音楽が好きで吹奏楽部に入ったのですが、体験入部で管楽器は一つも音が出せませんでした。
消去法的にパーカッションパートになったのですが、そこで顧問の先生に手渡されたのがコントラバスでした。
理由は背が高かったからだそうです…
格好良くドラムやティンパニーを叩きたかったのですが、自分より大きな楽器に戸惑ったのを覚えています。
それでも練習していくうちにはまってしまい、パーカッションと兼任でしたが、気付けばコントラバスを弾いている方が楽しく続けたいと思っていました。
 
 
 
 
〜大フィル入団後の演奏会で、特に印象に残っている指揮者やソリスト、演奏会はありますか?〜
 
今まで一番印象に残っているソリストは
ピアニストのアルド・チッコリーニさんです。
チッコリーニさんの音を聴いた時は驚きました。
杖をついて歩かれる姿から一転、ピアノを弾かれると軽やかで華麗な音に釘付けになりました。
いつもの大フィル会館のピアノの音が、一音一音本当に輝いて聴こえた衝撃を今でも思い出します。
 
また憧れだったチェリストのジャン・ワンさんと、イッサーリスさんと共演させて頂けたことも大変幸せでした。
CDの中の存在の方が目の前で演奏されていて、ずっと聴いていたい夢のような体験でした。
今は海外の方が来日されるのも難しいで、本当に贅沢な時間でしたね。
 
【↑チェリスト/ジャン・ワンさんと終演後の1枚】
※第486回大フィル定期演奏会 2015年3月20日・21日
ヴァイオリニスト/クララ=ジュミ・カンさんとJ.ブラームス:二重協奏曲作品102 イ短調を演奏されました♪
 
 
〜4月末から発令された第3回目の緊急事態宣言で、演奏会の延期や中止となり、再び訪れてしまった自粛生活。どんな過ごし方をされていますか?〜
 
 
 
じっくり楽器を弾く時間ができたので、基礎や癖を見直そうと、大きな鏡の前でフォームや体の使い方を意識しながら練習していました。
 
あとは梅雨入りまでにと思って、庭の草抜きを少しずつやっていましたが、雑草はたくましいですね。
根まで掘り起こさないとすぐ生えてくるので、くわまで出動させて筋肉痛になりました。
 
また健康のために、バランスの良い食事と運動を心がけています。
何事も元気な身体があってこそだと見直す機会もあり、健康に良い事は色々試しています。
ストレッチや筋トレもですが、ウォーキングもわりと毎日の習慣化となっています。
 
幸いな事に家も田舎のほうなので、少し歩けば田んぼがあり、川があり、山道となり…大自然の中をよく歩いています。
このようなコロナ禍でも、植物や虫、鳥など自然界はいつも通りの時が流れていて、のどかな中にも力強く生命力を感じています。
 
 
 
 
【↑お散歩コースの、ご近所の風景】
 
 
〜最後にお客様へメッセージをお願いします〜
 
マスク生活で息苦しく感じる事もありますが、演奏中はそんな事も忘れて、会場全体で同じ空気感や緊張の中、音楽を感じられる事がとても幸せに思います。
感染対策の制限がある中、声を出さぬようブラボーうちわを持参して下さったり、大きな拍手に胸がいっぱいになります。
感謝や色々な気持ちを込めて、音楽をお届けしていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願い致します。
 
 
 
(ブログ運営員:宮田)