コロナ禍ではありますが、大阪フィルの尾高マエストロとの4年目がスタートします。

 

 

 

今年度もこの大階段が皆様をお出迎えします!

 

 

今回は、高見と山田が尾高マエストロにお話を伺いたいと思います。

個人的にも、僕も尾高マエストロの音楽監督就任と同時に入団したので大フィル在団4年目に突入します。

たくさんのコンサートをさせてもらって充実していますが、本当にあっという間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ということでインタビュースタート〜!

尾高マエストロは、どの曲についても大変熱く語っていただき、
なんと、今回は3本立てになってしまいました。

Vol.1は、モーツァルトの戴冠式ミサについてです。

※会話部分の語り手は継承は省かせていただきます

 

 

 

高見 「早速ですが、来週から尾高先生就任4年目の1回目の定期演奏会

    が始まります。

    昨年は、4月にベートーベンのミサ・ソレムニスを予定していましたが、

    コロナで飛んでしまって改めてと言うことで、

    お話をお聞かせて下さい。」

 

尾高「まず、ミサ・ソレムニスという曲は、僕にとってとても大事な曲

     だったので今まで演奏してきませんでした。

     それはサバリッシュ先生から

    

    『お前は、歳をとって本当の平和が分かってから演奏しなさい。

     若いうちに振る曲ではありません。

     日本の指揮者は第九でもなんでも若いうちに振りすぎる』

     

     と言われたことが頭に残っていて、素晴らしい曲だし、

     ヴァイオリンのソロも素敵だし、だけど、やっぱりどうしても

     踏み切れなかったんです。

 

 

     でも、僕も70歳越したし、そろそろやっておかないと

     終わっちゃうんじゃ・・・という心配も出てきて、

 

     じゃあ、ここでやろう!!!

      

     って一大決心してミサ・ソレムニスをプログラミングをしたんです。

 

     でも、そうこうしているうちにこんなこと(新型コロナ)

     になってしまいました。

     皆さんには昨年定期演奏会を中止した時に延期して今年には、

     とお伝えしていたんですけど

     ミサ・ソレムニスは、合唱主体の長い曲だし、、、、。

     そういえば、僕の主治医の先生と話をしている時に先生は、

 

     『尾高さん、このコロナなんてものは、一年では、終わりませんよ。』

 

     とおっしゃっていましたが、残念ながら

     それが現実になってしまいました。

     ミサ・ソレムニスを一応計画していたんだけれども、

     ここまで来たら、完全にコロナが終息してから

     みんなの気持ちが平和になってからやりましょうということになり、

     残念ながらプログラムを変えましょうという事になりました。

 

 

     今年度のプログラムを決めている時は、コロナが4月にこんなになるとは

     思っていなかったんです。

     大フィル合唱団の皆さんは、今、出番が本当になくて、

     去年も第九だけだし、それ以来まだ歌えていないし、

     そうなると大フィル合唱団の団員さんが辞めちゃうんです。

     他の合唱団に行ってしまったりもします。

     

     だから何か曲をやらなきゃいけないと言った時に

     明るい曲をやるのがいいんじゃないかということで、

     モーツァルトの戴冠ミサは、美しく、楽しく、明るく、

     程よくソリストも合唱団も入っていて素敵だなとと思って選んだんです。

     合唱団の皆さんもこれが今一番やりたいという事で決めました。」

 

 

※モーツァルトは、今週から来週の状況によっては、プログラム変更もしくは、コンサート自体中止になってしまうかもしれませんが、今のところできる限りに対策を持って演奏会実現のために準備しています。

 

文責:高見