第546回定期演奏会 3月17,18日 vol.3

3月の定期演奏会に向けて楽員よりコメントを寄稿いただきました。

 

⭐︎ヴァイオリン奏者 三瀬麻起子さんより

 

自称"緊張しぃ"なマエストロ、齊藤一郎さん。

 

指揮台の上でピンと背筋を伸ばし堂々としたお姿から、そんな"緊張しぃ"にはちっとも見えませんが、リハーサルでは口数少なめで、もしかしてこれが緊張のせいなのかな?と思いつつ。

 

演奏会の後に一緒に飲みに行ったりするとすっかりオフモード、ニコニコ穏やか、気さくで親しみ易く、何よりとても紳士的で、絵に描いたような『良い人』。

 

真摯に音楽に向き合う姿勢はマニアでオタッキー、音楽に真面目一辺倒な方かと思いきや、ポインテッドトゥの尖った靴がよく似合うとってもお洒落な方だったり。

 

齊藤さんの創り上げる音楽は、

そのお人柄の如く、真面目に追求し"まくる"ところもあれば拘りが光り"まくる"ところもあり、多様な色彩が混ざり合っても一色にはならず、多面性を持って個々の色が鮮明なままクライマックスに向かうような、そんな印象があります。

 

今回はまたどんな色とりどりのミラーボールになるのか、リハーサル&本番が楽しみです!

 

*プライベートの面白い写真をというリクエストに以前に撮った桜の前での写真を送って下さいました。この私服にも注目ですね!

 

 

 

⭐︎フルート奏者 井上登紀さんより

 

新型ウィルスによって様々な影響を受けた大阪フィルの今シーズン最後の定期演奏会が指揮者の齊藤一朗さんと共にフェスティバルホールで開催されます。


思い起こせば約1年前の非常事態宣言後、やっと楽器を手にして再び音を出せることへの感謝の気持ち。
再びお客様の前で演奏することができ聴いてもらえることへの感謝の気持ち。今まで当たり前のように感じていた、たくさんのことが実は当たり前ではなく素晴らしいことだったのだと教えてもらったこの1年間の想いを齊藤さんのタクトの導きと共に皆様に音楽を届けられたらと思います。


齊藤一朗さんは何かが起きる予感!期待!可能性!とにかくワクワクドキドキが次から次へと湧き上がってくる・・・
ステージで必ず起きるであろう斉藤さんと大フィルメンバーの化学反応をフェスティバルホールでお楽しみください!

 

 

⭐︎ヴィオラ奏者 岩井英樹さんより

 

指揮者ハース=ベドヤさんの代役で齊藤一郎さん。

ラテンをテーマにした感じの3月定期演奏会で齊藤さんが登場とは、それは面白くなりそう!と誰もが期待しますよね。

彼の情熱、スピード感、ショーマンとしての閃き、そして何と言ってもラテン民族の様な濃い面立ちなので(笑)見た目もバッチリです。

自信をもって、齊藤×大フィルの熱狂のステージ!とご紹介しますが、今回はプログラミングの妙も楽しめると思います。

前半は現実的に熱狂、後半は幻想的に熱狂。こんな感じでしょうか。

ファリャ/三角帽子が最初に演奏され、ラヴェル/スペイン狂詩曲が最後というのは、一見逆じゃないか?と思うのですが、ここがポイントでしょうね。心も元気になる演奏会だと思いますが、芸術性も感じられる、発見の多い公演になるような気がしています。

 

クラシックのコンサートに興味があるけど、どの演奏会に行ったら良いのか分からないと仰られる方には、特にお薦めなコンサートです。

オーケストラのダイナミックさ、繊細さ、音の色彩感、躍動感、それらを親しみやすい旋律と共に楽しめます。

僕も、うちの中学生の娘に薦めてみて感想を楽しみたいと思います。

 

 

 

⭐︎最後にブログ担当の堀内吉昌より

 

コロナ禍の為に様々な影響を受けた2020年度の定期公演でしたが、締め括りの3月定期演奏会も指揮者・ソリスト変更を余儀なくされました。

そんな中この公演を快く引き受けてくださった指揮者齊藤一郎さん、ピアニスト菊池洋子さんのお二人。お二人とも何度も大阪フィルとの共演を重ねています。

 

プログラムは、ファリャ、トゥリーナ、ラヴェルと華やかなラインナップで、変更はありません。

 

打楽器も大所帯、今年度定期最多の7名の奏者が出演します。

 

定期公演初登場の齊藤さんのもと、コロナ渦の不安等吹っ飛んでしまうような演奏会になるのでは…?楽しみです。

 

(ブログ担当:堀内、石田)