2月12日13日定期演奏会は、当初出演を予定していましたアンヌ・ケフェレック氏が、外国人入国制限のため来日不可となり、代わりまして北村朋幹氏が出演いたします。

曲目は変更なく、モーツァルト/ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491です。

 

リハーサル後に、北村朋幹さんにお話を伺いました。(後編)

 

―――作曲に興味があったというお話を、もう少し聞かせてください。

 

当時、作品を理解していたかは分かりませんが、10代の初め頃武満さんの曲が大好きで、そこから作曲に興味を持ち始めて、自分も武満さんの様な曲を書きたいと思って。

 

―――じゅ10代の前半て

 

北村:純粋な所から作曲に興味を持ったんだけど、凄く時間をかけて作っても、やっぱり自分では武満さんの曲の方が好きだろうなと思って、作曲はやめた方が良いなって思って演奏する方に。

 

―――武満さんを知ったきっかけって何だったの?

 

愛知県にアートライブラリーっていう凄く資料の充実した所があって、よく通ってた時に、何かの本で武満さんを知って聴いてみたんです。最初「ノーベンバー・ステップス」という曲を聴いたけど、なんだか気持ち悪いな(笑)と思ったのですが、同じCDの「ア・ストリング・アラウンド・オータム」は、曲が始まった瞬間に、うゎ何だこれは凄い!とビックリするような経験があって、そこから好きになりました。

 

―――ヨーロッパでの演奏活動は?

 

北村:ベルリンに関して言えば、人気者やスターが弾きにやってくる街なので、その中で自分は何ができるんだろうと、特にやりたいことをどうやっていくか模索しています。

 

ーーーヨーロッパでできた信頼できる仲間とのアンサンブルで来日とかされたらお客様も嬉しいでしょうね。

 

北村:そうですね、そういうことも将来的にできたらと思っています。

 

左から Va岩井、Cl船隈、北村さん、Vn宮田、Vc石田

 

―――尾高さんとの共演は?

 

北村:尾高さんには本当にお世話になっていて、高校生の頃に東京でフレッシュ名曲コンサートというシリーズがあって、そこで尾高さんが振ってくださった演奏会があって、その時以来とてもお世話になっています。僕の人生の中で明らかに一番多く共演してくださっている指揮者さんです。20代の頃もほぼ毎年共演させて頂きました。いつも機会がある度に声をかけて下さって本当に感謝しています。

 

―――今回共演するモーツァルトのピアノ協奏曲第24番に対する思い入れを聞かせて下さい

 

北村:モーツアルトに関していうと、僕は子供の頃10代までは本当にモーツァルトが大好きで、モーツァルトだけ弾ければそれでいいと思うくらいでした。ですが自分の身体的成長など年齢的なものもあってモーツァルトを弾くことが子供の頃より自分にとって自然なことではなくなってきてしまって、なので今ではモーツァルトを弾くということは素直に嬉しい!というよりは子供の頃本当に大好きだった思い出の方が強いというか、とても複雑な感情が湧きます。なので今回弾かせて頂くのがモール(短調)のコンチェルトで良かったなと思っています。

 

―――え~~!(笑)

 

北村:それは半分冗談ですが、モーツァルトは数多くあるピアノ協奏曲の中で二曲だけモール(短調)の曲を書いています。僕の意見としましては、この短調の二曲、特に今回の24番のコンチェルトは、より自然なモーツァルトの素顔が見えるような作品だと思います。短調の曲ですが春に書かれただけあって所々暖かい日差しが差すような瞬間もたくさん出てきます。自分のそういうモーツァルトへの思いも含めて自然体にこの作品に向き合えたらいいなと思って、このお話を頂いた時から楽しみにしてきました。今回フェスティバルホールも大フィルも初めてなので、お客様以上に自分自身がとても演奏会を楽しみにしています。

 

―――いやぁ今回のモーツァルトを聞くともっともっといろんな曲も聞いてみたくなるよね。

 

北村:実は今年はあと2回大フィルにお世話になる予定でして、まずは

5月28−29日の定期演奏会(指揮:シャルル・デュトワ)のペトルーシュカ(ストラヴィンスキー作曲)でもオケ中ピアノでお邪魔します。

あとは、

8月28日のドヴォルザーク・セレクションⅡ(指揮:尾高忠明)のドヴォルザークのピアノ協奏曲も弾かせて頂きます。

 

―――そうだったんですね!それはめちゃくちゃ楽しみです!ありがとうございました。

 

(聞き手)船隈、宮田、石田、岩井

 

2021年2月12日(金)午後7時開演
   2月13日(土)午後3時開演

フェスティバルホール

指揮:尾高忠明
ピアノ:北村朋幹
(当初出演を予定していましたアンヌ・ケフェレック氏は、外国人入国制限のため来日不可となりました。代わりまして北村朋幹氏が出演いたします。)


モーツァルト/ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
ブルックナー/交響曲 第9番 ニ短調(コールス校訂版)
<料金>
A席:6,300円 B席:5,300円 C席:4,200円 
BOX席:7,400円 学生席:1,000円 

※学生席は25歳以下の学生の方が対象。公演当日学生証の提示が必要です。
 お買い求め方法はこちらをご覧ください。
※大人の方がご同伴される場合、2名様まで1枚5,300円にて並びの席をご購入いただけます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。

<チケット販売所>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221

e+(イープラス)
タワーレコード梅田大阪マルビル店 06-6343-4551(店頭販売のみ)

<お問合せ>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
(営業時間:平日10:00~18:00/土曜10:00~13:00/日・祝休)