2月12日定期演奏会はブルックナー/交響曲第9番。公演前に今回の指揮者 尾高忠明音楽監督にお話しを伺いました。(後編)

 

尾高音楽監督:今はブルックナーの9番、4楽章が出来ているので、4楽章も演奏する方も多いですが、僕はこの3楽章の後に、また生き返るのはどうも…。

チャイコフスキーの悲愴の後に第5楽章とかないのと同じように、生死に関わる凄いところを通り越して達観して終わるので、4楽章はしたくないと。

色んな人から演奏してくださいよって来てるんですが、勉強はしようかなと思うけど、逆さまに、ずっとこのまま、これしか知らないで死にたいなと(笑)そんな気もしています。

 

大阪フィルハーモニ会館 音楽監督室にて

 

うちの親父もブルックナーを演奏しましたけど、朝比奈先生のように全曲は勿論やってない。

ブルックナーを全曲というのは、先生の頃は考えられない事ですよね。

それも何回も何回も。

 

そしてついにサンクト・フローリアンまで行って7番をなさるなんてね、それはやっぱり先生の努力と実行力といいますか、これが大阪フィルハーモニーを創った明らかな原動力。

 

それを一緒になさった方が、今は少なくなったとしても、やっぱりDNAは残ってますね。

不思議なもので、それは皆さんとブルックナーを演奏する時もそうだし、エルガーを演奏する時に思うんですよね。エルガーってのは、やっぱり緩徐楽章で上(天上の世界)に行きたいと言うか、ロマンティックで宗教心あふれた男ですから。そうすると、エルガーのそういう所を、例えば皆さんと交響曲3番とか色々演奏した時に、凄く感じてくださる方が多いと。ああこれはやっぱりブルックナーを演奏してるからだろうなという気がしています。

 

岩井:本日はありがとうございました。また度々インタビューさせていただきたいのですが…個人的に渋沢栄一さんの事も伺いたいですし…是非よろしくお願いします。

 

尾高音楽監督:あはは、僕が小学生のころ、学校で銀行を最初に作った人が渋沢栄一と習って、それをお袋に話したら、あんたのおじいちゃんだって言われて(笑)そんな程度ですけどね、どうぞ。

 

岩井:爆笑。ありがとうございました。

 

第545回定期演奏会

2021年2月12日(金)午後7時開演
   2月13日(土)午後3時開演

フェスティバルホール

 

モーツァルト/ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
ブルックナー/交響曲 第9番 ニ短調(コールス校訂版)

 

指揮:尾高忠明
ピアノ:北村朋幹
(当初出演を予定していましたアンヌ・ケフェレック氏は、外国人入国制限のため来日不可となりました。代わりまして北村朋幹氏が出演いたします。)


<料金>
A席:6,300円 B席:5,300円 C席:4,200円 
BOX席:7,400円 学生席:1,000円 

※学生席は25歳以下の学生の方が対象。公演当日学生証の提示が必要です。
 お買い求め方法はこちらをご覧ください。
※大人の方がご同伴される場合、2名様まで1枚5,300円にて並びの席をご購入いただけます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。

<チケット販売所>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
フェスティバルホール チケットセンター 06-6231-2221

e+(イープラス)
タワーレコード梅田大阪マルビル店 06-6343-4551(店頭販売のみ)

<お問合せ>
大阪フィル・チケットセンター 06-6656-4890
(営業時間:平日10:00~18:00/土曜10:00~13:00/日・祝休)