大阪クラシックも中盤の昨日、
中央公会堂の中集会室で大阪フィルのメンバーによる3つの公演がありました。
先ずは13:00 開演のグループ
♪フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番
岩井英樹・宮田英恵・原田愛・石田聖子
日頃から一緒に室内楽を取り組んでいるメンバーでの演奏でした。
いつも通り軽快な岩井さんのトークもブラボー👏でした。
~出演したメンバーより~
ヴァイオリン宮田です。ちょうど私が近年演奏する機会のあったフォーレの作品は、ヴァイオリンソナタ第1番作品13でした。
その作品が完成した1876年という同じ年に着手されたこのピアノ四重奏曲を、今回大阪クラシックで取り組むことができることをとてもワクワクしながら挑みました。
シリアスさや重厚感を感じさせるハ短調の作品でありながらも、第2楽章は弦楽器が弦を弾くピチカートとコロコロとした軽快さがあり、中央公会堂の中集会室での会場の持つ響きが、お客様の温かな雰囲気と共に心地よく味方してくれている、そんな気持ちホールで演奏していました。
多くの転調が織りなす色彩感の移り変わりは目まぐるしくありながらも、共演させていただいたピアニスト原田さんの自然で説得力のあるハーモニ―感にとても大きく支えていただき、またたくさんの共演を重ねてきたヴィオラ岩井さんとチェロ石田さんとの音楽の会話も楽しみました。また、素敵な響きのこの空間だからこそ感じられたこの作品の魅力もたくさんありました。そして何よりもお客様に直接聴いていただける公演に出演できたことも改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
16時開演では、
クラリネット 船隈啓
ヴァイオリン 小林亜希子
ピアノ 法貴彩子
♪ミヨー: 組曲
♪ストラヴィンスキー: 組曲「兵士の物語」
19時開演では、
コンサートマスター須山暢大さんのヴァイオリンリサイタル
ヴァイオリン 須山暢大
ピアノ 平山麻美
♪ブラームス:ヴァイオリン ソナタ第2番 Op.100
♪C.シューマン:3つのロマンス
♪R.シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.131
昨年のブラームス:ソナタ第1番に引き続き、今年は第2番。
クララ・シューマンの珍しい曲に加えて、ロベルト・シューマンのスケールの大きな幻想曲。
須山氏曰く、3密の関係なプログラム(笑)
でもプログラミングの妙が素晴らしい、須山氏のセンスの良さがうかがえるコンサートでした。
ピアノ平山さんとのデュオ、来年も期待したいですね。