9月15日 火曜日 配信第9公演 に出演されている庄司さんから動画メッセージを頂きました。
今回の大阪クラシックで、一人で出演されてるのはこの公演だけですが、
チェロの無伴奏といえば、『J.S.バッハ作曲の無伴奏チェロ組曲』ですね。
第5番は、4本あるチェロの弦のうちいちばん高い音の(細い弦)弦を全音(注1)下げて調弦して演奏する方法がオリジナルになっています。
A(ラ)ーD(レ)ーG(ソ)ーC(ド) という普通の調弦が、
G(ソ)ーD(レ)ーG(ソ)ーC(ド)という調弦で今回は演奏されているそうです。
(注2)
「それが、どうしたのかな?」って思う方もいるかもしれない(笑)ので説明しますと
普段はこのポジションで、レの音を出そうと思って左手を動かしているのですが
実際出ている音は ドの音なので、頭の中で混乱し易い状態なんです。
それがまた全部の弦が同じように調弦してあればいいのですが、
A線の1本だけそういう状態なので、そのいつもと違う感覚に慣れるのに時間をかけて仕上げた様です。
また、弓も普段の使っているものではなく バロックボウで演奏しているところも
庄司くんのごだわりがみえるのではないかと思います。
注1:全音は半音2個分。
注2:この変則調弦のことをスコルダトゥーラと呼ぶ。
他に、サンサーンス作曲、死の舞踏でのソロヴァイオリンが有名である。
チェロ石田聖子