黒滝山 | マニアな離島、僻地を行く

黒滝山

群馬の秘境、黒滝山に行って参りました。

黒滝山という山頂はありません。

群馬県南牧村にある山で、山岳信仰霊場と千余年の歴史を重ねる黒瀧山不動寺を中心に、

展望のよい五老峰の観音岩、九十九谷の岩壁、馬ノ背渡り、

鷹ノ巣山の絶壁、幕岩などの山全体を黒滝山というそうです。

 

ここに来る道を知らなかったので、大まかな道だけ覚えていて

途中の警察署で道を尋ねたのですが、教えてもらって移動する際に

バイクのエンジンがかからない事件がおきました。

「うそだろ!!、壊れたのかよ!!こんなところから押すのは、、、」

1時間ほど、押しながら帰ろうと戻っていたら、

「ん?鍵が刺さっていない???」

なんと、バイクの鍵を刺さずにいたのだから当然だよw

 

 

黒滝山不動寺に到着したときは、まだ8時前であるため参観できません。

さっそく登山開始です

 

登り始めて1分もしないうちに、いきなり分岐がありました。

どちらも人が通った跡がありますので、とりあえず右側に進みます。

するとまた分岐が。

もう一度右側を行くと、何かの祠がありますが、そこで行き止まりです。

降りようと思えば崖を下りることになるので、戻ります。

しばらく進むと、登山道っぽい道になっています。

 

登山道には、雪崩止めと思われるものが複数設置されていました。

ピンクのテープがあるのですが、その数が多すぎます。

というか、斜面にピンクのテープがあるのです。

当然人の踏み跡はありません。

基準がおかしい感じがします。

 

峠道になるところまで登ってきましたが、標識も何もありません。

登山道にはなっていますので、しばらく上り下りをして進みましたが、

明らかに看板がないのです。

しかも急激な下り道になっていて、山を下りで巻くようになっている。

 

違う道に戻ると、完全な斜面にピンクのテープがある。

それは進めないだろう!ってところにあるし。

登山道を進むと、明らかに斜度がおかしい道に出て、

そこは土砂の道なので、斜度40度くらいあると登ることは不可能です。

どうやらトヤ山まで行っていたみたいですが、山頂までは行っていません。

わかっていたら、山頂まで行って来たのになぁ。

2時間程度彷徨った結果、諦めてスタート地点まで戻ることにしました。

 

 

最初の分岐路から左側を進むとありました。

標識です。おいおいって感じです。

 

進んですぐに、馬の背に到着です。

5分も経過していないのに、いきなりクライマックスです。

鉄階段を登って、超えるとすぐにあるのです。

 

チェーンも張ってあるため、切れ落ちていますが恐怖感はありません。

足場も意外にしっかりしているので、サクサク進めます。

 

 

馬の背を超えると、鉄階段です。

垂直に近い感じがしますが、はしごで2階に上がる感じですね。

簡単な鎖場もあります。

こちらも足の置き場さえ固定すれば、簡単に進めます。

 

 

まだ階段は続きます。

階段は一気に登らないと、休めるところがありませんので、意外に疲れます。

 

最後の階段です。

それを超えると、岩場の登山か少し続きます。

斜度があるので、結構疲れて休憩をはさみながら進みます。

 

見晴台があります。

一踏ん張りです

 

これが見晴台かな?

先に進めるか確認をしましたが、一切の道がありません。

岩の上に登ってみましたが、先には行けないです。

はい。ただの崖です。

 

 

来た道を戻ります。

山頂付近には、石像がありました。なんの像なんでしょうか?

 

 

上から馬の背を見ると、高度感があり、結構凄いのかもしれません。

鉄階段は、下りが一番難しい。

足元が見にくいので、気を付けないと大変です。

落下したら、道が細すぎて奈落に落ちることは間違いありません。

 

 

黒滝山不動寺まで下山してきました。

お寺が入館できる状態になっていたので、入ります。

そこで気が付いたのですが、足が筋肉痛でプルプルいっています。

久しぶりの登山だったので、弱っているようです。

また、バイクに乗って移動するのに4時間ほどかかったことも原因でしょう。

 

よく見るとお堂の上から水が落ちている。

雨が降ったりはしたが、そんなに降ってはいない。

あれれ?もしかして滝なのか?

 

滝だった、水量はたいしたことありませんが、確かに滝です。

龍神の滝というそうです。

こんな仏閣のそばで滝が流れているとはびっくりです。

 

 

滝の裏側は、天女窟というそうです。

滝のせいで湿っていて、コケだらけでしたが。

 

一番奥にあるのが、開山堂という社です。

立派です。建立から400年経過している建物ですが、ほころびもありません。

 

開山堂の裏手は大雨などの時に、滝の水量をコントロールするための

水路が設置されていました。

確かにコレがないと、お堂も流れちゃいますもんね。

 

 

外には半鐘がありました。

突いていいみたいなので、軽く突いてみましたが、音が大きいw

ちょっと焦ってしまいましたよw

 

 

山を下りて、バイクで進んでいくと本山の滝と不動滝というのがありました。

バイクで行けるところの滝は、本山の滝です。

え?これショボイんですけど。ま、これでも滝ですが。

本山の滝には2本の滝があり、春先だったら水量も凄いのかもしれませんね。

 

 

不動滝に向かいます。車では行けませんので、

歩いて沢を遡って藪の中を進んでいきます。

あまり人が行かないのかもしれません。道が不明瞭です。

20分ほど進むと不動滝に到着です。

 

 

この先に砥山不動滝というのがあると聞いたので、さらに進みます。

沢を遡っていくのですが、堰があるため登らないといけません。

水の中を進むわけではなく、若干巻いていくので進めます。

 

ありました。

砥山不動滝です。

看板は出ていませんでしたが、地元の方は知っているみたいです。

地元民に聞いたからこそ来れた場所ですね。

 

蛇ッ剣の滝というのがあるみたいですが、看板がありません。

93号線から100mくらいの位置なので、適当にバイクを停めて歩いて確認します。

ありましたが、最初から知っていないと来れませんぜコレ。

 

 

 

バイクで線ヶ滝に移動しました。

山道ですが、道沿いにありますので車でも来れます。

93号線から4kmほど登らないといけませんが。

 

細い線のような滝です。

良く見えませんので、下まで降りてみます

 

滝壺まで下りなくても眺めがいいところがありました。

でも折角ですから、滝壺までおりましょう

 

 

古臭い鉄階段がありました。

ところどころ錆びていて、使用するのを躊躇います。

だって、階段が錆びて穴が開いているんですもの。

 

滝壺は小さいですが、綺麗なエメラルドです。

たぶん、一か所だけ深くなっているためでしょう。

 

これぞ秘境ぐんまーです。

この地には、まだまだ滝や山が点在しているのですが、

かなり広大で移動するも大変です。

荒船山も行きたいし。今日は雨が降ったりするのでこれで帰ることにします。

また来るぞ~~~