今よりは
秋風寒く 吹きなむを
いかにかひとり
長き夜(よ)を寝む
うつせみの
世は常なしと 知るものを
秋風寒み
偲(しの)びつるかも
大伴家持(万葉集より)
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旅支度をしていたあの子がね、
何も言わずにいっちゃった。
長い夜の寒さをやり過ごすのは、
あまりにも辛い。
だけど、移りゆく時間の流れを
堰き止める術を
私は知らない。
時の随(まにま)に、
想いを委ねるしか無いのね。
貴女には高過ぎる
雲の階段を、
ゆっくりでよいから
登りきったらね、
光る輪っかと
煌めく羽根がもらえるのよ。
どうか…どうか
来世でも
貴女に巡り会えますように。
『マロンへ…』
恵梨花
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