三菱のジェットストリームボールペンは本当に素晴らしい。書き味が滑らかで、よく書けるからだ。そしてその耐久性もずば抜けている。10年経過しても、書き味が変わらず、インクの出も全く問題ない。

 

 しかしこのボールペンを基準にすべきではないということを最近あらためて、思い知ることになった。

 

 パイロットのフリクションボールペンを私は気に入っている。消せるというのは素晴らしい機能だ。だから私はついついたくさん買ってしまった。

 しかしこのボールペンの寿命は2年だということを最近、知った。購入してから2年を経過するとインクが固まり、書けなくなってしまう事象が発生する。無論、保存状況にも左右されるが、2年経過後は書けなくなってもメーカーの保証はないと知らされた。だからフリクションボールの寿命は2年と考えて購入すべきということになる。

 だから、たまたま安いセールがあったからといっても、使う予定がないのであれば購入してはならないのだ。

 

 三菱ジェットストリームは10年以上経過しても全く問題ない。無論、三菱が10年間、品質保証しているわけではないが、実際に10年たっても私が購入した10本以上のジェットストリームはすべて問題なく滑らかな書き味を維持している。

 

 ところで、パイロットという会社は誠実な会社だ。私が私が購入したフリクションが書けなくなったと相談するといつも親切に対応してくれる。しかしさすがに5年も前のフリクションが書けないと相談したら、それは仕方がないんですと言われてしまった。ただそれでも「今回は特別」、と言って、しっかり新品と交換してくれたから、本当に誠実な会社だと思う。ただ今後はフリクションを買うときは必要な時にだけ買うようにしないといけない。

 

 私はフリクションボールを気に入っているので、これからも使う気でいるが、2年という寿命を知った今、購入の判断を難しくすることは間違いない。なにせ2年経過後には書けなくなって捨てることになる可能性があるのだ。(無論、替え芯だけだけどね)そう考えると三菱は10年はかけるのだから、願わくばその半分の5年くらい持ってほしいものだと思う。パイロットさんが言うにはゲルインクというのがネックになっているということだ。だから他のボールペンとはそのまま比較することはできないのも事実だ。

 

 さて、三菱も消せるボールペンを出した。しかし発売以来、フリクションに比べて評判がよくない。書き味がフリクションに比べて悪いらしいのだ。だから私はこれまで購入する気にならなかった。

 しかし耐久性という視点で考えたときに、三菱のユニボールがフリクションを上回る可能性があるのではないかと私は期待している。そうであれば三菱の消せるボールペンを購入することもありうる話となる。

 

 耐久性についてはすぐにテスト結果が出るわけではないので今は何とも言えないが、ジェットストリームを冠する三菱鉛筆は、そのジェットストリームの名を汚すことのない製品に仕上げているのではないかと私は期待している。