今日は建設常任委員会3日目で、請願審査。

 

「地上げにおける暴力的な行為の防止に関する請願」

 

【請願の趣旨】

地上げに際し、暴力的な行為を区が許容しない姿勢にあること。

 

【請願の理由】

港区白金台5丁目で昨年7月から暴力的な地上げが行われ、テレビ・マスコミ等で取り上げられ世間を騒がした。

港区においても地上げは、特に1980年代後半のバブル期から盛んに行われてきた。

港区で再び地上げが活発になることも考えられる。

港区が、改めて許容しない姿勢であれば、デベロッパーへの強いメッセージとなり暴力的な行為の抑止につながると考える。

 

●請願者は白金台5丁目の事案の当事者ではなく、ただマスコミを見て思い立ち請願を提出されたそうです。

 

●質疑の中では、宅地建物取引業法に依る不動産業者への監督責任は東京都、国土交通省であり、区として指導できる立場にない。

 

●不動産に係る相談が区に寄せられた時には、宅地建物取引士による「すまいの相談窓口」、必要であれば「法律相談窓口」を案内している。

 

●港区は市街地再開発事業のなかで、暴力的な事業をすすめる業者に対しては開発組合を通して注意していく。

 

●法に触れる暴力的行為については警察と連携していく

 

以上、質疑の中で分かりましたので、区としても今までもこれからも、区民の側に立つ姿勢を確認できました。

加えて、行政の過度な介入は自由な民間の自由経済活動を阻害する危険性もあるため慎重でなければなりません。

 

以上の理由から、公明党議員団としては本請願について不採択とし、採決の結果不採択をなりました。

 

今回の請願の趣旨については十分理解できますし、区民の中にそうした不安があることも事実と思います。

 

わたしもこれまで、追立てに関する相談を多数受けてきましたが、相談できる窓口や対処法についてご存じない方が多く、区に対して相談窓口の周知の強化やより丁寧な案内を要望しました。