不出来な部下がまた失敗をしています。
何度注意しても治りません。
上司には部下の育成義務があります。
なんとか、この無能を育てなけばなりません。
◆◆◆◆
何度言っても、言われたことが出来ない子供がいます。
何度言っても聞きません。
このままでは、普通の生活もままならず、周りから指をさされてしまいます。
なんとか、子供をやる気にさせて、普通に育てなければなりません。
◆◆◆
「ぎゃー、てめー、このやろー」
「はぁ~、前も言ったよね…、もういいよ期待するだけ俺が悪い」
「おーおー、上手にできたなぁ!えらい!お前すごいよ」
…
「何度言ったらわかるのこのこはもー!!」
「学校から帰ったら必ずやる事あるでしょ?」
「しくしく、私の育て方が悪かったのかしら…」
…
怒・冷・喜・期・泣 いろいろな手を試しますが、うまくいきません。
そのうち、素直に頑張っていた
部下、子供の様子がおかしくなり始めます。
…
明らかに表情が浮かない。
どうでもいいミスがさらに増える。
言動にエラーが発生してくる。
気持ちが上がるどころか落ちていく。
…
これはいけません、さらに言動をエスカレートさせていきましょう。
…
そうすると、部下子供は何かしらの反抗、抵抗を示し始めました。
…
さぁ大変!
なまいきです!
こっちは毎日頭を痛めながら
何とかしようとしてあげているのに!
さぁ!今こそあの言葉を使いましょう!!
使えばハッピー、これさえ言っとけば万事解決!あの言葉!!
っせーの さん はい!
「なんだと!!こっちは…
「お前、の為に言ってるんだ!!!!」
「あなたの為を思って言っているのよ(泣)」
…
無事成功です。
ミスをし、毎日怒られ。
弱り、傷ついた心にスーッと染みて…
「ああ… この人は 自分の為を思って言ってくれているんだ」
と思わせれば大成功!
部下、子供は、キレることも、愛想をつかして辞めることも、モチベーションを落としてうつ病予備軍になることも。
全てを忘れてまた頑張り始めます。
便利ですねー、これさえ言っとけば
相手の人格から何からを全否定しても全てが許されます。
…
一応お伝えしておきますが、こちらの副作用として…
(個人差があります)
1・1週間程度で効力はなくなります。
2・成長は見られません、また同じことを繰り返し始めます。
3・適当な理由をつけて辞め(引きこもり)ます。
4・しっかり復讐心も芽生えるのでご注意ください。
こんな感じになったら、逆にヤラレル覚悟を決めましょう。
…
でも、分かるんです。
お前の為に言ってるんだ。
これは本気の本心で、本当にあなたをどうにかしようと思って頑張って。
色々試して、それでもだめで、なんとかあなたに気が付いてもらいたくて。
でも自分も傷ついて、なんとかしたい、一時的とはわかってても
この人に考えを変えてもらいたい。何とかしたい、どうにかしなきゃ。
でもやり方がわからない、そういえば自分はこう言われたっけか…
そんな気持ち。
すごくわかります。
そんな時は是非、立ち止まって考えてほしいんです。
相手がどう思うのか、どう感じるのか、結果どうなるのか?
もうちょっと奥まででいいので、考えてもらえないでしょうか?
10年以上言われ続けてきた
自分の答えは
「決してほかの人には言うまい」
です。
言われた日々は無駄ではありませんが、辛く、悲しい日々の思い出です。