劇場公開日:2021年11月12日
監督・和島香太郎
- 都会の古民家で 寄り添って暮らす母と息子
- ささやかな毎日を送っていたが
- 息子が50回目の誕生日を迎えた時に
- 母はふと気づく
- 「このまま共倒れになっちゃうのかね・・・?」
珠子は 息子・忠男と二人暮らし
毎朝決まった時間に起床して朝食をとり
決まった時間に家を出る
庭にある梅の木の枝は伸び放題で
隣の里村家からは苦情が届いていた
ある日 グループホームの案内を受けた珠子は
悩んだ末に忠男の入居を決める
しかし 初めて離れて暮らすことになった忠男は
環境の変化に戸惑い ホームを抜け出してしまう
そんな中 珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが・・・
54年振りに 映画主演を務めた加賀まりこさんは
「見た人に 忠さんを好きになってほしい」
そんな思いで 出演を受けたと言う
⇩ 珠子(加賀まりこ)
⇩「忠さん」こと息子の忠男(塚地武雅)
タイトルは 適切な処置をしないことを戒める
”ことわざ”に由来する
同じ剪定でも 桜は菌に弱いためむやみに切ってはならず
梅は良い実をつけるためにも 切ってやらねばならぬという事からの教えで
「それぞれの個性に応じた適切な処置をすることが大切だ」
という意味合いがある・・・
障がい者の子供を持つ親や施設の苦悩
理解を得られないご近所さんとのトラブル・・・
ありがちな事ですが 決して無視出来ない難しい問題
障がいの度合いも違えば 特性も違う
周りの人たちの 理解と優しさが大切!
しみじみ感じました