完全に個性が出てる種牡馬モーリスの研究をいたしますぞ。
サウジアラビアRCでワンツー決めた記念というわけではないのだけど。
レース回顧で、モーリスのデータながめてた次いでにね。
モーリスは、ドゥラメンテやキタサンブラック世代の最強マイラーとして君臨した名馬でした。
クラシックロードこそ、成長の遅さと距離適性云々で、散々な結果に終わりましたが。
古馬になり、完成して、得意距離でつかいはじめると・・
瞬く間にマイルでチャンピオンホースにまで上り詰め。
翌年は、距離を延ばし2000m級で天皇賞・秋と、香港Cを勝ちG1を6勝するなど
輝かしい成績をのこして種牡馬にあがった名馬中の名馬です。
しかして、この世代すごいよね、クラシック2冠のドゥラメンテ、G1を7勝もしたキタサンブラックと。
そしてモーリスが同世代だったっていう。実はミッキーアイルも同世代!
そして、それぞれ種牡馬としても大成功といえる現在の状況ですが。
ややモーリスが同世代種牡馬デビューのドゥラメンテ、後発のキタサンブラックに劣っている印象は
ぬぐえないのですが。
実際はどうなんでしょうかね?
現役競争馬のときは、ガチのモーリス推しであったワタクシ。
モーリスの父がラジオNIKKEI賞で約30万馬券を取らせてもらったり
ジャパンカップ本命を打ってたスクリーンヒーローで
モーリスの兄メジロポッターの新馬戦で3連単40万円馬券をあてた縁もあり。
モーリスが大好きだったんですよねー。
ミッキーアイルとガチンコ勝負になったシンザン記念で、
モーリスに大量の諭吉をぶちこみ大敗したのは今ではいい思い出です!
もちろん種牡馬としても推しでした。
いや、推しです!(^^)
そんなモーリスさんですけども。
残念ながら馬券貢献度はイマイチですけど・・・
回収率をみなければ、勝率だけみると非常に優秀な種牡馬であるといえます。
その基準っていうのが、全体勝率10%超え。
これが簡単なようで異常にむずかしくてですね。
現在産駒が走っている種牡馬でもある程度のレース数を重ねたら
10%をキープしている種牡馬なんて指折り数えられるぐらいしかいないと思います。
ディープとかキズナとかそういうレベルの・・・ね。
でね、サウジアラビアRCのレース回顧のところでも、少し触れたんですけど。
種牡馬モーリス産駒の傾向っていうのが。
イメージなんですが、ジャックドールやピクシーナイトにみられるような先行・逃げのイメージなんです。
実際どうかな?ってみてみましたらば。
データもやっぱり露骨に逃げでした!!!
つか逃げ馬じゃないと儲けにならんレベルで!
実はこれほど産駒の逃げ・先行で差がめっきりくっきり出ている馬もめずらしいです。
基本はやっぱり逃げ・先行有利で・・・サンプル数が少ない分逃げの数字がいいのは間違いないのですが。
逃げと先行だけの比較をしたとき。勝率や回収率の差がここまで開く種牡馬って珍しいです。
普通先行もそれなりなんですけどね!
モーリス産駒は逃げれば買い!それ以外は・・・
なのですが、本日行われたサウジアラビアRCではブービーと最後方からでしたからね!ちょっとビックリたまげたんだ。
それから馬番もおもしろいことになってます。
内枠の偶数番ゲートからのスタートだと回収率や勝率がいいんですが
奇数番にはいると?あれあれれ?!なんです。
おそらく逃げると強いから内枠がいいってのはわかるんですけど、奇数だと弱いのはなんでなんでしょうね?
ひょっとすると先入れでまたされるとゲート駐立我慢してられる気性ではなく出遅れるとかあるのかもしれません。
真ん中から外よりは大外までいくまで全く買えませんwww
こんな種牡馬いる?
新馬戦はみたら買い!だし。
なぜか2勝クラスがもっといいパフォーマンスという謎の種牡馬。
一度勝ち上がると3勝クラスまではあがる馬が多いってことなんでしょうか!
このへんも優秀な種牡馬の根拠といえるんじゃないでしょうか?
1勝だけして終わりじゃいくら勝ち上がり率高くても夢みられないですしね。
G1馬こそまだ3頭しかいませんけど、G2では結構比類なき強さですよね!
ライバル種牡馬のドゥラメンテはこのG1勝ち数でモーリスを圧倒しちゃってるんですよね。
ただ、一応ひいきめにモーリスを擁護するなら、ドゥラはG1の多い2400mの出走が多いけど。
モーリス産駒は2400m以上はめったに出走すらしないから仕方ないだろ!ってね。
それからキタサンブラックのイクイノックスみたいな・・・超大物が出ていない点もあげられますが。
そろそろすんごいの出てきてもおかしくないかな?とかは思います。
とにかく、平均的に能力が高い産駒が生まれている感じ。
種牡馬としては中距離ヒッターって感じ。三振か大物のエピファやオルフェと違って
そこはやや魅力が低いと言うかロマンはないんですけど。
やや現実的に楽しめるそこそこに強い産駒をだしてくれるって感じです。
ダイワメジャーとかサクラバクシンオーなんかもそんなタイプでしたよね。
これらの種牡馬と同様で産駒にスピード能力を高確率で伝えてくれる種牡馬という印象です。
ただし。
これをみるとまた個性が出てるんですよね。
福島と小倉・・・とりわけ福島が苦手?って意外ですよね!
だって、めっちゃくちゃ逃げ馬しか勝たないんですよ!このモーリスの産駒は!
なのに、逃げ有利な小回り、直線短い、直線平坦の逃げ残りの多いコースが苦手ってどういう了見よ?!
というね。
モーリスらしさ。
モーリスの産駒の傾向としては・・・コーナー回るの苦手?!っていう仮説をたててます!
得意のマイルだとおおきな曲がりがきつくないコーナーが1回でワンターンで済む東京が
やや勝率が高いというデータがでてます。
なのになぜか函館も強いのはよくわからないところではあるんですけどね(^ー^;)
まぁ、そんなわけでモーリス産駒は・・・急激な加速や減速したときのリカバリーが苦手な傾向があるといえるんです。
なので、ある程度スタートからトップスピードで、ブレーキを踏む必要がない短距離とかはやっぱり得意な気がするんですよね。
そのため逃げるとしぶといイメージ!
直線が長い東京コースでの逃げ切りはモーリス産駒の一つの特徴?というか真骨頂であると言えます。
と思っていたら、変なデータひっぱってきちゃって仮説が崩れる?
これは芝の距離別のデータなんですが。
一番得意?だと思われていたマイルが苦戦してるんですよね!
逆に得意なのは、1400m・1800m・2000mとサンプルは少ないけど2400m
というデーター(^ー^;
1200mあんまり得意じゃないのは意外でしたが。
東京に1200mがないってのも影響してるのかなーと。
あと、なんだんだで2400mいけるくちかもしれないんですよね!
サンプル少ないんですけど、勝率は高いのです。
けど、未だに多くの人が、モーリスは2000mまで!の偏見をもってるんだろうなーって思う。
だから、厩舎関係者も2400m使わない傾向にあるし。出たら配当が美味い!
あと、1800mとか2000mになると、逃げた時幻惑しやすいんだろうなーと。
1600mぐらいだとガチで先行する馬が多いから、モーリス産駒は逃げられないのかもしれない。
あと、ダートでもそこそこ走るのでダートの距離別データも分析。
ダートのほうは、スピードに任せて先行してぱったり止まらないモーリスにはドンピシャらしく。
1200・1400mダートは持ち前のスピードで緩急をつけず一息に走り切ることができるので。
生粋のスプリンターに比べると持久力の差で優位にたてるということなんかな?
芝だと、大きい加速と減速を道中にいれることがあるから、一息で走り切っちゃうモーリス産駒は
行き過ぎちゃったり、付き合って瞬発力の差で突き放されたりということがあるのかもしれないが。
基本、前掛かりでRCIが50以下のレース率が高いダートの短距離では真価を発揮するのかな?
それからやっぱり東京コースは得意?ダートのマイルなんてほぼ東京しかないもんね。
芝では得意な1800mはダートだと・・・ちょっと痛い結果になってる。
だというのに、出走頭数はダ1800mが一番多いんだよね。
つまり、厩舎関係者・馬主さんはこのへんが見抜けていないんだろうなーと。
モーリスの特徴は・・・このへんだと思う。
芝だと中距離がよくて・・・ダートだとマイル以下が得意!
これぐらいわかりやすくデータに偏りがあると嬉しくなりますね!
馬場はやっぱり湿ってたほうがいいんだね。
今日のサウジアラビアRCはお湿りがあったのがよかったのかも?
まぁ勝率は乾いてたほうがいいけど、単回収率は稍重・不良だけが100%超えってことで。
母父はやっぱり
ディープとキンカメの出走頭数が圧倒的で
国内の良血繁殖牝馬が・・モーリスに集められてたんよね。
ただこれからはサートゥルナーリアだとか海外から輸入してきた馬がいるから。
モーリスにまわしてもらえるかどうかはわからないけど。
モーリス✕ディープは安定的だけど。儲かる配合ではない。
無難に人気でしか走らない。
おもしろいところで言えば、サンデーサイレンス系でいえば、ハーツクライ、アドマイヤベガ
非サンデーは、基本買い?!
勝率はともかく、配合相手として珍しい非サンデー系は、オッズが美味しい傾向にあるのかもしれない。
無意識に、モーリスは、サンデー系とつけてサンデーサイレンスのクロスがないと大した事ない!って
馬券ファンに思われているのかもしれない。
が、逆にこれを逆手にとった馬券が有効な気がしているんだよね。
これを明日以降の馬券にどうか活かしたいところなんだけどねー(^^;)
とくにモーリス産駒は東京は良く走るので、このデータを活かして効率的に馬券をとりたいものだよねー。