シスキンに続いては、今度はナダル!
今期POGワタクシの指名1号はナダル産駒でした。
ナダルは先週の新馬戦でデビューしたものの惜しくも2着でやぶれたカルデライトの父です。
早速血統をみていきたいのだけど。
ブレイム✕プルピット
なんじゃこの血統は?
という感じになるひとが多いと思うのだけども。
まずは父のブレイムからみていくと・・・日本でおなじみシンボリクリスエスと同じクリスエスからくるロベルト系。
父の母系には日本の芝に対応するスピードをもつシーキングザゴールド、
NHKマイルCを勝ち、日本調教馬初海外G1を制覇したシーキングザパールの父です。
プルピット(北米リーディングサイアー常に上位の優秀な種牡馬)その父はあのエーピーインディでシアトルスルー系。
そしてプレザントコロニー!超大舞台に強いと呼ばれるリボー系
日本で走るのにほしい血が全部入ってる感じ。
ダンジグ、ミスプロ、ロベルトと同じみの血統に
海外の超スーパーホースの欧州3冠馬ニジンスキー、米国3冠馬シアトルスルー
なかなかの夢のある血統だけど・・・ぶっちゃけていうとここで完成?的な気配もあるんだけどもさ。
いうて、日本では日本の2代大種牡馬であるディープインパクトもキンカメもいないわけで。
まだまだ伸びしろがあるというわけです。
そんなナダルの競走成績ですが。
4戦4勝無敗でアーカンソーダービーの優勝馬。
ダートの1300~1800mで勝ち星上げた馬ですが。
ご覧の通り・・・未知数!日本の種牡馬でいうなら、フジキセキとかアグネスタキオンのような感じでしょうか?
最近社台SSが引っ張ってくるのはこういう馬が多い気がします。
共通しているのは、北米系の血統で早熟気配があり、戦績が未知である馬。
先に導入したマインドユアビスケッツやドレフォンもおんなじ感じで・・・テーマがくっきりはっきりしてます。
その前はね、欧州のクラシックディスタンスのチャンピオン級買ってくる傾向にあったんですけどね。
北米の早熟スピード馬を買ってくるようです、ただし北米というだけで血統に縛りはなさそうですね。
どのみち、日本に種牡馬導入してターゲットになるのは。
増えすぎたディープインパクト系の繁殖牝馬との配合だから。
正直どんな血統でも構わない!という感じなんでしょう。
大事なのは、社台SSの評価を下げないこと!
つまり産駒の勝ち上がり率至上主義!
当たり前ですけど、日本で初年度に人気になる種牡馬はダービー以降の古馬の中距離G1以上でたくさん勝ち星をあげた
馬たちですので・・・
産駒の新馬勝ち上がりでいえば、早熟傾向をみせた外国からの輸入種牡馬にはかなわないわけですよ。
そりゃダービーとか花形のG1を勝つような産駒を出したいのはもちろんでしょうけど、
そういうのは、エピファ・キズナ・コントレイル・キタサンブラック・イクイノックスにお任せして。
社台SSの戦略としては、それらの看板種牡馬につける繁殖がいなくなってしまうぞ!
ということで、そもそも海外から繁殖牝馬を輸入してきたり、あるいは、これらの種牡馬が入っていない馬に
北米から早熟スピード馬のテーマをもって輸入してきた種牡馬をつけて・・・血の飽和に備えている!という感じでしょうかね。
ナダルに関していえば、シンボリクリスエスのような活躍を期待しているのではないか?と。
母父シンボリクリスエスからは、父がキズナで、アカイイトやソングラインがでていますし。
ダービー3着のアドミラブル他、結構大物を出す感じなんですよね。
でね、ナダルっていう種牡馬は文字通りの大物で、体高はなんと171cmもある大型馬です。
171cmというとキタサンブラックと同じです。
体高があるから強い馬が出やすいとは言わないんですけど。
やっぱり、大谷やダルビッシュらが活躍しているように今、いろんなスポーツで身長の高いアスリートほど大活躍しているんです。
昔はデカいとウドの大木と言われガタイの大きさのせいで俊敏性を欠くイメージだったのですが。
今は、育成技術の向上もあり、デカくても動ける人が多く出現してスーパースターとなってます。
競争馬も同じでしょう!
ディープインパクトは小さかったですけど、基本的に大きいほど強い!瞬発力はなくても・・・
キタサンブラックみたいに大型の馬体でスピードが高い馬が活躍してる姿はよくみますしね。
ナダルもそういう感じで・・・父の競走成績はダートだったけども・・・
大型の馬=歩幅が広いので、コーナーのRのゆるい大きい競馬場や長距離なんかでも走れる子が
できやすいのではないか?と思ってます。
このナダルは、まんま馬格だけど・・・先に紹介した紹介したシスキンの重要な血であるアンブライドルズソングというのも。
大きな骨格を作る種牡馬だとワタクシは思っていて。
社台SSは計画的に意図的に、大きい馬体の馬ができる血統というのを集めてる気がするんですよね。
そういう意図であるならば、ナダルの導入は合点がいくというわけです。
ただね、ナダルのほうは、シスキンと違って・・・自身の競走成績に芝の実績がなく未知数オブザ未知数なので。
芝で出てきた場合は・・・一か八かで芝も大丈夫な種牡馬としてみるか、芝はからっきしと決めつけてやるのか?
まだ注意が必要そうです。
でもね、これまでと同じ流れでいうと、ドレフォン、マインドユアビスケッツと、北米のダート種牡馬と思われていた
種牡馬が芝でも走る馬をちょいちょい出してしかも大穴をあけてますので・・・
ナダルも芝で大物をだしてもおかしくないかなーって個人的には思っています。
さらに、個人的にな思い込みというか決め打ちなんですが。
ナダル産駒でミスプロのクロスを狙って配合している馬を狙い撃ちしたい。
ナダル自体があれだけバラエティに富んだバランスのいい配合をしておきながら、ミスプロのクロス持ってるんですよね。
つまり繁殖牝馬にミスプロがいたら、最低でも3本のクロスが発生するわけです。
ミスプロクロスは本当にさダビスタ=リアル?ってぐらい、きちんとリアルでもスピードを遺伝された馬が多い。
というかスピードがグン♪と伸びるってわけじゃなくて、スピードの足りない馬のスピードが補完される感じ。
ロードカナロア産駒とかもともとスピードが高そうな種牡馬じゃあなくて。
クラシックで活躍したけど産駒のスピードやや足りないかも?なんていう種牡馬にミスプロのクロスがあると
最低限のスピードをもらえている気がするんですよね。
スピード馬同士の配合にミスプロのクロスを重ねてさらにスピードが伸びているみたいな馬もいるかもしれないけど。
そういうのではなくて、父、母ともに中距離ぐらいの馬同士で、ミスプロの配合があるといいなー的な。
そういうのをかなえてくれそうなのがナダルの血統のように思います。
・・・
個人的にね、今年の種牡馬の中ではサートゥルナーリアやモズアスコットではなく。
ナダルの産駒の動向に注目していきたいと思っています。
お金があれば父の競走成績からはありえないコース距離で青田買いしようかとも。
シスキンの扱いとは別で、こちらは、このナダルの産駒で勝負しにきている気配もすくなからず感じるのです。
負けてしまったけど、レーベンスティールの弟とか
母がリアオリヴィア、サングレアル、グリューヴァイン、プリームスとか
ノーザンファームでも産駒の活躍を期待していそうな繁殖牝馬があてがわれてることでも
期待の高さがうかがえる。
ドレフォンからジオグリフがでたように、母系がしっかり芝のクラシックで走ってきそうな下地があれば。
北米のダート血統の種牡馬だろうと日本の芝で対応できることは証明しているので。
なので、ナダルの繁殖牝馬には注目ですよね。
ナダルだから芝はダメ!とはまだ決めつけないほうがいいと思う。
今みせてるだけでも半分以上が社台やノーザン生産なのも・・・活躍の下地があるように思います。
そもそも北米のロベルト系ってねぇ。
シンボリクリスエス、グラスワンダー・・・そしてブライアンズタイム系と。
日本で芝で走ったほうがいいんじゃないか?というぐらいにいい系統なんだよね。
もっと上に広げてヘイルトゥリーズンともなると・・・ヘイローから、サンデーサイレンスやタイキシャトルも出てるし。
ナダルの父系はそんな感じですが、母系はダートというよりパワー傾向が強い!
エーピーインディー系ってのは、爆発力がすごい。
有名なのはグランアレグリアですよね!ディープインパクト産駒だけどあの爆発力は母父がエーピーインディ系だからでしょ!
というね。
ナダルについてはその二本をすでに有しているので・・・
あとほしいのは繁殖牝馬から日本での芝適性ってことになる!
そもそもこれだけ日本での活躍馬がいるのに、わざわざ毎年のように海外から種牡馬を導入する目的は。
社台ノーザンのサンデー系の血で飽和しすぎた繁殖牝馬にあてがうためだと思っているので。
・・・その中でもナダルは、ドレフォンかマインドユアビスケッツ並かそれ以上に当たると思っている。
そういうってブリックスアンドモルタルがやや期待以下だったので、慎重にならざるをえないけども。