シルバーステート!
ディープインパクト産駒の幻の大物。
3冠馬コントレイルにもまたがった福永祐一絶賛の未完の大器。
ただ、ケガに悩まされクラシックの期間を棒にふり。
復帰後、条件戦を連戦連勝圧勝で一気にオープンまで上り詰めた逸材で。
その血統の良さと未知の魅力があったため種牡馬入りすると・・・
社台SSのディープ産駒種牡馬にも劣らない成績を残して評価をぶちあげた。
がしかし、近年・・・低迷中である(^^;)
馬券成績にも如実に・・・
勝率7.5%
単回収率53%
と正直買えない種牡馬になっているけど。
ワタクシはこの馬のポテンシャルはこの限りではない!と思う。
最初初年度産駒で桜花賞2着のウォーターナビレラ他、皐月賞出走のショウナンバシットなど。
スピードの高い先行馬を数多く輩出していると思っています。
正直今をときめくディープ後継ナンバー1種牡馬のキズナでも産駒のG1勝ちは頭数とかを考えたらまだ多くないわけで。
この成績で結論を出すのは早計かなー。
かといってこれだけ頭数走っての数字だから、ここから劇的に変わることはないんだろうけど。
正直、非社台の繁殖牝馬との産駒だらけにしては・・・まずまず上々の数字ではないかな?と思います。
言うて1年目で結果出して評価が上がってしまい種付け料は高騰していてコスパの高い種牡馬とはいい難いのだけど。
それなりである!とは言っておきたいです。
このシルバーステート産駒の特徴はやはり父譲りのスピード・先行力にあると思います。
シルバーステート産駒の逃げ・先行馬は常にマークが必要。
スピードも高いが2000mまでは全然やれる持久力で振り切ったり、押し切ったりというレースが得意。
ディープ産駒だけど、瞬発力勝負にはちょっと向かないんだけど。強引なペースでも気分良く活かせると止まらない!
そんなイメージ。
と、思いきや・・・実は違ってた!
逃げ馬しか馬券的に妙味がない!というのが露骨でそれはイメージどおりなんだけども。
実は、強引なペースと言うよりスローペースの逃げがいい馬っぽいのがこのデータをみてわかる!
なんとPCI値が68までのいわゆる上がり3Fが前半のペースに比べて圧倒的に速いレースで強い!
らしい。
つまり、イメージでいうと、スローペースで逃げて上がり3F33秒台でまとめて追い込み馬を展開有利で完封するタイプ!
・・・
となんで、そもそも急にシルバーステート産駒を持ち出してきたのか?といえば。
今週行われるオークスの本命馬候補にシルバーステート産駒がいるから!なんだけどねー。
これもしかしたら・・・合うんじゃね?って思っちゃったわけ。
問題は・・・距離だよね。
おぃらの独断と偏見だけど・・・やっぱりシルバーステート産駒というのは1600~2000m
で、マイルのスピード馬を出すイメージなんだよねー。
オークスの2400m持つのか?
昨年のオークスは、ものの見事に距離適性がガチで出たレースになっちゃったんだけどさー。
今年はどうだろうなぁ。
これも偏見的な観方ではあるのだけど・・・
牝馬は牡馬に比べて中長距離が得意ではない・・・
逆に古馬で牡馬とまともにやりあえるのは短距離戦。
なのだよねー。
故に、血統は重要で。
シルバーステートで2400mもつのかよーっていうのをどうにかしたかったんだけど。
芝で圧倒的に強いカテゴリは父も得意としていたように思われる芝2000m
勝率はこれだけデータがありながらなんと12.8%
全体で7.5%からするとだいぶ偏りがあるな!と。
じゃあ、ここから距離伸びたらどうなるの?
2400mで勝率9%なんですよね!言うてサンプル数がだいぶ少ないからあてにならないのだけど。
ほんでも、芝2200mでの連帯率の高さとかから察するに。
シルバーステート産駒は別に2200m以上の距離が苦手とはならないぞ!と。
勝手にそういう推測を立てました!
もちろんね、ガチでスタミナタイプで・・・消耗戦に強いから長距離も大丈夫ってわけじゃなくて。
たぶん、距離を意識して過剰にペースを遅くして走る馬が多い長距離レースで。
無理なくスローペースで先行して、上がりそこそこで、パッタリ♪止まらずに残してるから・・・2200mでの
成績が悪くないんだと思うのだよね。
ただまぁ、懸念としては、2200mって多分小回りだろーって話。
東京の長い直線で、このスローペースの騙しが利くかな?
・・・
んー。
東京芝・・・恐ろしく苦手にしている。
勝率5%回収率26%
まるで買えない種牡馬ですね。
2200mで好成績というのもおそらくは中京・中山
新潟外回りにいたっては単回収率6%
直線の長いコースは向かないなーって結果になっています。
ただまぁ、データに完璧を求めちゃうと・・・条件は揃わないし、穴馬での馬券がとれないので。
不都合な部分には目をつむっておきましょうか!
最近2400mでバトルボーンという馬がしっかり勝利していましたし。
そんなシルバーステートの血統でございますが。
ディープインパクト✕シルヴァーホーク
晩年は毎年のように菊花賞馬を出すなど長距離種牡馬だったディープインパクトに
母父シルヴァーホークはロベルト系でグラスワンダー→息子のスクリーンヒーロー
クリスエスからはシンボリクリスエス→息子エピファネイアを
そして日本で一番最初に活躍したロベルト系からはブライアンズタイムを通して
ナリタブライアン、マヤノトップガンなどを輩出し・・・スタミナたっぷりのロベルト系。
さらにこの母系には、英3冠馬のニジンスキーまでみえるというね。
この母系からも血統的にシルバーステートが長距離をやれない理由はないと思うんですよねー。
・・・
さて、目先のオークスばかりに焦点をあてて話をすすめてきたのですが。
シルバーステート産駒で狙い目なのは。
まず、芝のレースであること!
ディープインパクト産駒の種牡馬にはダートもやれる種牡馬が多いんですが。
この馬はどうにも芝向きであるらしいことがデータからわかります。
そして、得意なのは中山芝1600m
それから、芝の2000mは全般的に得意。
そして、父同様に楽逃げすると強いよ!っていう特徴があるので。
全体としての単回収率、勝率等は悪いんだけど。
狙い目がわかりやすい種牡馬なので、馬券で活用するのは問題ないかな。
リオンディーズみたいに万能過ぎるというかいろんなタイプが出る種牡馬は馬券的に難しいですけど。
シルバーステートは、もう完全に得意コースが偏ってるので・・・狙い撃ちが可能なんだよね。
ところがまぁ、今回はオークスで運用できるか?!という主眼で調べてみたってゆーね(^^;)
それにしてもシルバーステートの数字悪くなったなぁ。
似たような感じであんまり期待されていなくて
初年度産駒が大活躍して評価が上がりすぎたスワーヴリチャードも同じ道を辿らなければいいけどねー。