大人気野球アニメ

 

『メジャー』の主人公の茂野吾郎の息子大吾のお話。

 

なんか歴史を感じるよね。

 

初代主人公の幼少期が大人になって、さらに年頃の子供が物語をついでいって。

 

40年近く他人の人生を追体験してる感覚。

 

さて、このメジャーなんだけども。

 

今回みたのは、息子の活躍するメジャーセカンドのシーズン2

 

メジャーリーガーで伝説のプロ野球選手の子でありながら、肉体的な才能にまるで恵まれなくて

 

苦しんだ主人公の大吾が

 

少年野球で、苦しんで、それなりに成長してきて。

 

中学ではあろうことか、部員のほとんどが女子学生というチームのキャプテンとしてのキャリアを送るお話。

 

なんというか、多感な時期の子供の心模様が・・・

 

このメジャーシリーズのある意味”遺伝子”なんだよね。

 

そんな挫折をひたすら乗り越えさせていくというドSなお話。

 

主人公がすごい能力もちでひたすら無双していくというお話とはややズレるのがいいところ。

 

このメジャーシリーズの全体としてメッセージは、一人じゃないんだよ!っていうね。

 

初代の吾郎はひたすら、一人だけすごくても野球は勝てないんだぞ!って思い知らされ続ける人生だったけど。

 

鬼フィジカルだけじゃなくて、鬼メンタルで何度も気持ちを復活させつづけて、メジャーの舞台でも大活躍というね。

 

その息子は、フィジカルがないので、輪をかけて苦労してるんだよね。

 

自分が、無双キャラじゃないことを自覚しているから、いろんな人の協力を仰いで確実に成長していってる。

 

一番、彼をひきあげてくれたのが、父吾郎のライバルであり大親友の息子ヒカル

 

彼が、能力のない主人公大吾を野球の道に再度ひっぱりこんで、野球人生を歩ませるきっかけにした人物。

 

そんな彼が、あの闇落ちの遺伝子の親をもってるんよね。

 

子供にもしっかり遺伝してた・・・まぁ、いまのところ闇落ちではなくて、意図的なのかもしれないけど。

 

将来最強のバッテリーを組もう!って誓った大親友との再開が・・・

 

まさかこんなことになろうとわ・・・ね(^-^;)

 

 

この作者病んでるよね!

 

いちいち主人公たちにトラウマをうえつけさせて、苦しめて。

 

それを克服して立ち上がる姿を描くのが好きっていうね。

 

まぁ、我々もその挫折→トラウマ→苦悩からの復活!で簡単に感動させられちゃうんだけどさ。

 

でもさ、人間って・・・

 

結構単純に分類できるよね。

 

自信家は確かに、才能があるけど、傲慢でわがままなのが多くて

 

逆に、自分に能力がない!コンプレックスがあると、ただの卑屈屋の陰湿なキャラになるか、優しいけど

 

全面に出ない子になるか・・・というね。

 

ただまぁ多くの人が後者なんだよね。

 

そりゃそーよ、何か自分の道を究めるときに競ってテッペンを取り合う連中にやっぱりかなうわけがなくて

 

才能の違いを思い知ると、自信をなくし謙虚になっていく。

 

テッペンはピラミッドの頂点だから、上には上がいるってことで上の方でもテッペンにあがれなかった子たちは

 

自然に後者になるわけだからね!

 

だからこそ、少なからず同じような体験をして青春時代を過ごした我々は共感してしまうっていうね。

 

だけど、ちょっと我々と違うのは身近にいる人物が強烈すぎることだよね。

 

メジャーリーガーの父だったり、同じように父がメジャーリーガーやプロ野球選手の子だったりね。

 

まわりも才能あふれる子たちが集まりすぎ。

 

そこだけは、現実味がなくて共感が得られないのだよなぁ。

 

とはいえ、やっぱり周りの人間が人を育てていくよなーって思う。

 

よくもわるくも。

 

やっぱり、良い人生を送る人は、いい影響を与えてくれる人がたくさんいることが多いよね。

 

当然、たくさんの人と知り合えばその分、悪い影響を与える人と出会うリスクも爆上がりなんだけど。

 

ただまぁ、その悪い影響を与える友人とかもひっぱって連れていくようなバイタリティーってのは

 

成功者にはあるよね。

 

メジャーはとりわけその要素が強い。

 

やっぱり魅力的な人っていうのは人をひきつけてひっぱっていくよね。

 

上手な人とつきあっていると、自分の能力も高められやすいというか。

 

やる気を自然と注入されてしまったりとかね。

 

人を巻き込んでいくとというか。

 

大吾の魅力は、父親と強引さがないけど、きちんと周りをひっぱっていく点だよね。

 

人を引き付ける能力って憧れるよねー。

 

多くの人が自分のことを想ってくれる。

 

でも、そうなるのは、外見だけじゃなくて、やっぱり性格とか行動とか別のことで自分の魅力をふりまいてるんだろうなーと。

 

自分が悩んでいるときに、それに感づいて、自分のところへ心配して言葉をかけてくれる友達が

 

どれだけいますか?っていうね。

 

なかなかいないよねー。

 

大吾はキャプテンの側面としてみるのおもしろい。

 

キャプテンって大変なのよ、部長とか、ある程度活動をきちんとするには、だらけた部員にもきちんとやらせなきゃいけない。

 

時には、そうやって小言をいって行動をあらためさせようとすると衝突するしね。

 

キャプテンってまとめ役をやる上で、どうしても嫌われ役になりがち。

 

みんなそれを薄々しっているから、キャプテンとか部長とか責任のある地位につきたくないんだよね。

 

社会に出るとさ、きちんとその役職には権限とお給料も他の社員よりもらえるからやりたーいって!

 

って人増えるけど、学生時代は責任が重いだけで見返りが少ないもんなぁ。

 

かといって、こういうときにキャプテンだの、部長だのをやった経験っていうのが。

 

その社会に出て、人を使う段になったときに役に立つっていうかなんというかね。

 

その難しいキャプテンの苦悩をこの大吾がやってくれているからアニメでこう追体験ができちゃう!?的な。

 

まあ、その責務から、闇落ちすることもままあるんだけどね。

 

闇落ちについても、共感しちゃうのがちょっと嫌といえば嫌だよね(^-^;)

 

まぁ、闇落ちの遺伝子は、寿くん→ヒカルのが圧倒的に強烈だろうけど。

 

吾郎はあんまり闇堕ちする性格じゃなかったし、息子の大吾は・・・ほんと見た目以外父にまるで似てないってゆーね。

 

ただひたすらに真面目で優しい努力家だけど、その分、責任感におしつぶされてちょくちょく闇落ちをするというね。

 

メジャーの作者さんは、この闇落ちするキャラをかならず、ぶちこんでくるよね。

 

今回は主人公、メジャーでは寿くん。

 

作者の作風だから仕方ないんだけどね。

 

ちょっと気の毒になるよね。

 

だが、そう思った瞬間にこの作品にのめりこむというかね。

 

野球アニメなんだけど、楽しいのは主人公の気持ちの上下動のほうだったりするんよなぁ。