桜の花びらが貴女の黒髪に纏わりついていた。取って上げようと手を伸ばす迄もなく、初夏の薫風が花びらを攫っていった。風に少し乱れた黒髪を梅雨の雫がこぼれて行った。夏の日差しが髪を乾かし、仲秋の月が黒髪に艶を添えた。紅葉が髪に色を加え、さらに雪が黒髪に降りかかるが時を置かず溶けていく。


以前に書いたものの再掲です。なんとなく、桜の花の話をTwitterの方に上げています。

しかし、スマホからアメブロの投稿、本当にやりにくくなってるなあ。