「花火」


#140novel 同級生との初デートに花火を観にいった。教室では活発な彼女も、着慣れない浴衣と下駄に気を取られて先ほどから口数が少ない。でも、カランコロンと下駄の音を聴くにつれ僕もなんだか心が躍る。遠くで最初の花火が上がった。大人びた今日の彼女に気遅れしていたが、付き合ってと花火の後に告白しよう。





「マッサージ」


#140novel あなたをマッサージするようになった。あなたが疲れていたり、凝っているのを揉みほぐして、あなたをくつろがせたい。マッサージにより、あなたの身体の骨格と筋肉、柔らかい肉の付き方を手のひらで覚えた。あなた好みの力加減、あなたのツボも分かってきた。将来に渡ってあなたの身体を揉みほぐそう。



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最近、ある新聞の小説コーナーに初めて投稿してみたところ、入選になりました。短い作品です。


猛暑に見舞われている最中ですが、志を忘れず、日々の鍛錬を怠らず、小説を書き続けていきたいと思います。


さて、「花火」は、初心(うぶ)な男の子の、初々しい花火デートでの心の動きをさらっと書いています。こんなものを臆面もなく書くのは、多少照れますね。


電車の中でも浴衣姿の女性たちの姿を見かけることもありますが、あまり現代風にアレンジしていたり乱したりせず、やはり伝統的な着方をしている姿を好ましく感じます。


先日、酷暑やら何やらで身体が悲鳴を上げていたので、マッサージに行きました。頭や顔をマッサージされたり、てのひらや足裏をほぐされたりして、自分の身体ながらこんなところが気持ちいいとは、といつも思います。だい。はタイ古式マッサージや台湾足つぼマッサージなど、海外旅行に行くと1日に2回くらい行ってしまうほどマッサージ好きです。


自分の近い人がマッサージをしてくれて、自分がお返しにマッサージをして上げる、なんてなかなか贅沢なことだと思います。