「よしえとあしえ」




#140novel
 


よしえ「五月晴れね。ほんと気持ちいい天気」


あしえ「いつ五月雨になることやら」


よしえ「暑くも寒くもなく、過ごしやすいわ」


あしえ「昼暑くて、夜寒いわ」


よしえ「五月が一番好きな月」


あしえ「五月病寸前」











「なおみ」




#140novel
なおみ、その名を口にする際の舌の動きは今も快く残っている。心からの笑顔で周囲を明るくしていた。大学受験に失敗した直後で、最悪の時期でしたが、君に会えてからの僕は強くなった。受験勉強から逃れるように二人して籠った喫茶店で、覚えてしまった煙草と珈琲とピザトーストは、今も僕の好物です。













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前も書いた通り、お題として女性の名前を、前回の「さちこ」に続き、今回の「よしえ」と「なおみ」というのをある方より頂いており、悪戦苦闘していましたww





前向きな「よしえ」に対し、後ろ向きな「あしえ」を配してみました。五月一つとっても、ポジティブにもネガティブにも受け取れるものです。これは違うタイプの二人というより、同じ一人の中に二つの異なる要素があるものなのかも。








「なおみ」とか、「なお」という読みの子はどんな漢字の名前であっても、なんだか素直でさっぱりとした、明るい子が多いような気がします←完全な偏見ww






小説はあくまで創作であり、このようなことがあったかと言われると、どうでしょうかww ただ、大学受験の勉強は焦燥やら不安がつきまといますので、だれかとそんな気持ちや時間を共有することで、ずいぶん救われるものです。



二度と戻りたくない一年ですが、いまだに思い返すことも多い一年です。