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僕がとても好きな村下孝蔵さんの曲をいくつかアップします。

僕が村下孝蔵さんの曲を聴きだしたのは、ほんの数年前のこと。村下孝蔵さんが病気のため夭折したのが1999年だそうなので、それよりも後になります。

村下孝蔵さんの曲はとても抒情的で、その透明な歌声と繊細なギターと合わせ、どの曲も胸にせまってきます。

まずは、一番ヒットした曲で一番有名な「初恋」。今回、村下孝蔵さんのことをブログに書こうと思ったのも、5月に入って数日、雨がちだった際に、この曲の冒頭の歌詞「五月雨(さみだれ)は緑色」を思い出したことからですww

「放課後の校庭を走る君がいた」「ふりこ細工の心」「好きだよと言えずに初恋は」

さほど難しい言葉を使わず、でも繊細な感情と情緒を表す言葉づかいだと思います。




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他に好きなのが、「踊り子」。

歌のタイトルが踊り子となっているため、踊り子のような女性を愛した歌かと思うと必ずしもそうでは無いのです。

歌詞を辿ってみていただければ分かると思いますが、一番では「つまさきで立ったまま 君を愛してきた」や「踊り出す くるくると」といった言葉があることから、この恋愛自体が不安定でどうなるかも分からないことを「踊り子」という言葉で描き出しているのでしょう。歌詞の中では「行き止まりの恋」と最初に書かれ、あるいは最後あたりでは、「つま先立ちの恋」とも書かれています。

この二人の恋愛自体を「踊り子」、という比喩で捉えているのです。これは、なかなか出来ない力技かもしれません。

そのほかにも、「写真をばらまいたように 心乱れる」といった歌詞があります。これなど、歌謡曲ではなかなか見ない表現に思えます。





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これは村下孝蔵さんの曲のなかでもあまり有名ではないかもしれません。でも、しみじみ良いのです。

ネコのことを歌うように見せて、実のところある女性のことを歌っているのでしょう。それであえて、歌の題名を「ネコ」としたのだと想像します。

でも、ネコのことを本当に歌っているのだとみなして聴いても、とてもいいのです。
また、ギターの弾き語りがこれほど豊かな感情の綾を表せるとは。


村下孝蔵さんは以前、広島におられ、ピアノの調律師やホテルのラウンジでの弾き語りなどをされていたようで、プロになってからも東京と広島の往復生活をしばらくされていたようです。年代的に、だい。が小学生の頃のことであり、同じ街にいたとはいえ、全く知らなかったし直に聴いたこともありませんでした。それでも、なにかの縁でもあってその生声とギターの生演奏を聴いていたらなぁ、と悔やまれるのです。

村下孝蔵さんには他にも、「ゆうこ」や「陽だまり」「この国に生まれてよかった」など、いまも色褪せない名曲をいくつも残しています。皆さんもよかったらyoutubeなどで聴いてみて下さい。