清いものほどよく汚れる。

清いものも女で、すぐ汚れるのも女だ。

竹久夢二


いったい何を書き始めたのだ、と思われたかも知れません。仰々しいタイトルと冒頭の文を配してしまいましたww

だい。がこのところ、乙女ながら魔性を宿した女性に翻弄され耽溺して、あえなくも捨てられ、女というものを嘆く・・・などというカミングアウトには繋がっていきませんので、ご心配?無くww

昨日、乙女たちの聖地といわれる「弥生美術館・竹久夢二美術館」に行ってきました。


場所は東大の本郷キャンパスの工学部や理学部の裏手。言問通りから暗闇坂に入ってしばらく行った所にあります。

ちょうど、「魔性の女 挿絵(イラストレーション)展」をやっているということを知り、赴きました。

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大正や昭和初期の文学に登場した魅惑的で妖艶、官能的な女性たちの当時の「絵姿」が400作展示されていました。

谷崎潤一郎の「痴人の愛」や「人魚の嘆き」、泉鏡花の「高野聖」、江戸川乱歩の「黒蜥蜴」など今も人気のある作品のヒロインたちの絵姿も蠱惑的でしたが。

僕も知らなかった、希代の毒婦といわれたお伝の物語の挿絵を描いた小村雪岱や、「玉藻の前」や「地獄太夫」の挿絵を描いた橘小夢など、夢幻の美しさでした。

なお、お伝はことさらに悪女として世間に流布されていますが、実際は病弱な夫の治療費を稼ぐために娼婦に身をやつし、自分を騙して身体を弄んだ男を殺したりと、お伝のもの哀しさも十分理解出来ます。

弥生美術館は大きくない部屋で3室の展示、そして併設館の竹久夢二美術館が2フロア分を観てまわりました。

夢のような2時間でした。


なお、この「魔性の女」展、6月30日までやっているようです。

写真は、この展示会を書籍にしたもの。思わず買ってしまいました。


11月に弥生美術館を行った時のブログ↓
http://s.ameblo.jp/dainanakankai-houkou/entry-11400422884.html




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