2023/06/18に訪ねた久慈川水系、
令和元年東日本豪雨災害からの復旧状況確認ツーリング、
木崎橋の久慈川右岸の状況を確認した後は、木島大橋で久慈川左岸に戻り、
少し上流で合流する浅川に向かいます。
こちらは木島大橋からの長めですが、
河川敷に密生する竹林を見ていると、最近増えている豪雨が心配にさせられますね。
さて、土手の上を少し走ると浅川と久慈川の出合に行き当たり、
そこからは浅川沿いに移動すれば、すぐに次の目的地。
以前はこの辺りはもっとうっそうとした印象でしたし、
手前のフェンスも以前は無かったはず。
樋管の周りを囲うフェンスを見ると、
河川敷が令和元年の豪雨災害では河川敷や土手に被害があったのかもしれません。
場所はこちら。
最近の航空写真地図は優秀ですよね。
昔は水管橋と堰と流れ橋の見わけも付かなかったものですが、
今では橋のすぐ下流に竹林が密生していることまで見て取れます。
河川の普通の部分でも竹林の密生は流れを妨げたり、
予期せぬ流れを生み出すことで問題がありますが、
川の出合を半ばほどもこうして竹林にふさがれると、
一般の方でも、川の合流を大きく妨げて、浅川に水が滞留し、
土手の越流や土手の損傷の原因になる危険が予見できるのではないでしょうか……。
とまぁ、
この辺りでは河川管理事務所の仕事を心配していましたが、
この先、浅川を少し遡上した辺りでは、河川改修が行われていました。
それ自体はとても良いことだと思うのですが、
浅川の河川敷や土手をこのままにしてはいけないことを理解しているのなら、
こういったクリティカルな影響のある場所からまずは手を付けることも考えてほしいものです。
さて、こちらは橋に向かう取付道路。
そして橋の正面から。
この橋の構成は、コンクリートパイルと鉄筋コンクリートの流木除け、
それに、コンクリートパイルの橋脚に桁と路面と地覆いは木製というハイブリッド。
新川戸橋などの素敵な木造橋の後に紹介すると、
パッと見の印象は風情が足りないと思われるかもしれませんが、
こうした橋で流木除けのある場所は橋脚の位置になります。
つまり、橋脚構造というのはもっとも損傷しやすいわけで、
管理コストを考えるのなら、橋脚を頑丈に作ろうというのはもっともな対応です。
この様子を見ても、交通量もそれほど多いわけでもないでしょうし、
遠くから橋を見に来る変わり者も、そうそう居たりはしないでしょうから、
バランス的にも妥当なところ。
こちらが対岸、浅川右岸=西側からの振り返り。
河川敷の状況を見るに、
豪雨災害では一定の被害があったことは間違いないのでしょうが、
こうして悪くない雰囲気で、この地獄橋が残っていて一安心です。
新川戸橋、木崎橋と、渡ることさえできない橋が続いた後だけに……。
真新しいこともありますが、
うん、やはり右手斜め前方の樋管は、いぜんはもっとささやかでしたね。
なお、
ここまでは登場しなかったタイプのこの流木除けですが、
浅川ではこのタイプが標準型なので、今後もしばらくはこのタイプが続きます。
さて、自転車に戻って、次の橋を目指しましょう。
ここからはこのまま、浅川沿いを遡上します。
なお、この時点で時刻は14時。
かといって、茨城の田舎の川沿いに店などあろうはずもなく……。
昼抜きがこの辺りで確定的になりました(苦笑)。
次回は倉下橋の360°写真など。