静岡県西伊豆町 伊豆天城鉱山跡7。 | 水辺の土木遺産

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最初の右に枝分かれしたT字路と、そのすぐ先の左右と上とに広がる鉱脈後ではないかと思われる裂け目を過ぎてしまうと、あとはひたすら真っ直ぐな坑道が続きます。

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足下にはレールと枕木、それに何かの鉄パイプ、壁面にはこの鉄パイプが通されていたものか、あるいは連絡用か電気を運ぶための電線でも這わせてあったものか、明らかに人工的なものとわかる穴が通り抜けています。

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念のために補足すると、坑内でのライトはLEDのヘッドライトのみ、照らし出している光はデジカメに取り付けた外付けフラッシュによりますが、私が使っているオリンパスのデジカメは暗所でのAF性能がとにかく悪い!
全く頼ることが出来ないと言ってしまって構わないほどどうしようもなく悪いのです。

そのため、3~5mくらい前方にフォーカスを合わせた後はマニュアルフォーカスにセットしています。

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ここにきて天井部分に支保工、なのですが、ちょっと手が触れてしまうとフォーカスが動いてこの通りにピンぼけに(苦笑)。

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今度は足下に碍子が転がっています。
これが内部にまで電線が引かれていた可能性の論拠ですが、足下には水が溜まっているので、電線を通すのなら壁面くらいしかないんじゃないかなぁ……と。

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それでも、剥き出しで通すにはこの狭い坑道では危険すぎるので、本来はこんな風に電線を敷いていたんでしょうね。さて、この辺りまで来ると、特に廃道だの鉱山だのに興味の無い友人二人はそろそろ戻ろうと言い出します。

私も鉱山は守備範囲外ですし、この辺りで戻ることに異論は無いのですが、何かきっかけが欲しいのです。
というわけで、ちょうど良いきっかけがこちら。

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この付近の壁面には200Mとか書かれていましたが、200Mという距離はUターンを考えるのには十分な深さ。
本来なら写真に撮っておきたいはずのそうした記載を写真に納めていないのは、手近なものを撮るにはフォーカスをいじる必要がある上に、しばらく立ち止まらないといけないので、先頭に立っているとやりづらいのです。

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ここでUターンした理由のもう1つがこちら。
そこかしこから盛大に水が流れ落ちていました。私のデジカメ、防水じゃないんですよねぇ……。

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支保工のあるこの場所の壁面には何だか分かりませんが宮床とか書かれていたんですが、これは鉱山の用語か何かなのでしょうか?

というわけで、Uターン。

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振り向いて見るとまだ普通に入口が見えています。
まぁ、戻るのにはちょうど良い距離ですよね。

というわけで、出る前に最初の分岐の先を覗いてみることにします。