![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190929/11/dain-mizube/3f/10/j/o1000075014601964670.jpg?caw=800)
ゴミが流れ込むのを防いだり、人が転落したときの防護としての設置なのでしょう。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190929/11/dain-mizube/08/86/j/o1000075014601964676.jpg?caw=800)
それにしても、何故ここにだけ?
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190929/11/dain-mizube/fb/30/j/o1000075014601964680.jpg?caw=800)
と、思ったら、この橋の先には八乙女サイフォン。
人が転落してしまったりした時に、サイフォンに流れ込んだら大変ですもんね……納得。
水路で言うサイフォンとは、主に逆サイフォンになるので、ここのように水路は突然に消えてしまいます。
サイフォンの地下トンネルでは流量も限定されるため、越流式の余水吐きが目を引きます。
地図で見るとこの通り、
地図を広域に切り替えていただくと分かりますが、潜った水は谷間を越えて向こう側で湧き上がります。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190929/11/dain-mizube/2f/80/j/o1000075014601964691.jpg?caw=800)
谷間の北側からでは対岸があまり良く見えなかったもので、こちらは谷の南側、対岸から先ほどのサイフォンを眺めるとこんな具合。地図の上では谷の下を水路が描かれていますが、当然ながらサイフォンは地上にはないので細い水路が目に付くくらい。
改めて補足すると逆サイフォンというのはトンネルで繋がれた水路同士では、高い水路から低い水路へと水が流れまして、この差し渡し100mはくだらない、高低差もこれまた10m以上はある谷間を越えて、高さのほんの少し低いこちら側で湧き上がります。
頭では分かっていても、逆サイフォン=伏せ越しというのは凄いものです。
失敗例で恐縮ですが、江戸時代の仙台藩では40mの渓谷を越える伏せ越しの潜穴(くぐりあな)も作られたとか、まだ場所が特定できていないので訪ねていませんが、場所だけ分かれば今すぐにでも行きたい場所の1つです。
話をサイフォン北側に戻しまして、余水吐きを兼ねた八乙女号外。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190929/11/dain-mizube/5f/cc/j/o1000075014601964704.jpg?caw=800)
この先、この水路沿いに少しだけ幹線水路の流路を外れます(というか、サイフォン沿いには走れません(笑))。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190929/11/dain-mizube/f9/d0/j/o1000075014601964711.jpg?caw=800)
角度を変えて見るとこんな具合。
八乙女号外の流路に沿って坂道を下ると、その道はかつての幹線水路本線の跡。
その先にあるものは、
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190929/11/dain-mizube/dd/a5/j/o1000075014601964722.jpg?caw=800)
八乙女水路橋あらため、八乙女道路橋です。
サイフォンに改められたために不要になった旧水路橋を道路橋に作り替えた変わり種。
出発前から楽しみにしていた旅のアクセントの一つでしたが、西天竜幹線水路のコンクリート品質は道中で堪能してきただけに、出発前のようなワクワクよりは、どちらかというとドキドキです(苦笑)。
今なら言えます。
幹線水路の水量を増やすためにサイフォンに改められただけでなく、もとより強度他に問題のあった水路橋の寿命が訪れたついでにサイフォンに改めて流量を増やすことも行ったのでしょう。
水路橋としてすら使えない橋の、道路橋としての余生とは!?