静岡県西伊豆町 伊豆天城鉱山跡3。 | 水辺の土木遺産

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水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

伊豆天城鉱山跡へと続くトレッキングコースの木橋を友人が渡っていきます。

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それを少し横に回り込んで見ると、こんな具合。

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工事現場の足場に使われる鉄パイプで組まれた、かなり危なげな橋脚です。
2人とも、良く渡るなぁ……というわけで、最後に私も渡ります。

気になるのはこの木橋がどういったものか? ですが、渡っている最中にその答えが。

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分かるでしょうか?
このプレートが打ち付けられた板を拡大すると、こんな具合。

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ああ、木製電柱の成れの果て。
というわけで、本来の用途で使われた後、鉱山に資材として引き取られた木製電柱、それを更に有効利用したのがこの橋ではないかと思われます。

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先に進むとこんな具合。
みんなが左端、山側を歩いて行くわけは

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この通路は桟橋状に作られたもので、それを支える柱は完全に腐りきっているからだったりします。

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こちら、振り返ってみた危険地帯。
場所によっては上がなくなっていたりもするのですが、この上をあの鉱山列車は走り抜けたのでしょうか?
あの鉱山列車、自重が1.4t、積荷は700kgまで、最大で2.1tが通過した桟橋の成れの果て……と見るには、かなりきびしい橋脚に見えるのですが(苦笑)。

危険地帯を抜けてすぐに現れるのが道の分岐。

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県道にあった三階滝バス停の三階滝、てっきり道中の‘大滝’のことかと思っていたのですが、それとは別に三階滝があるんですね。

目的は滝ではないので、この道を直進すると、この先すぐに鉱山施設。

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何かの機材置き場のような場所にたどり着き、右手にはレールが復活、正面には『目的の橋その2』が姿を見せます。