
今日も先日行った市場で
仕入れた商品の中から御紹介

衛府太刀拵(えふのたちこしらえ)

鞘(さや)の部分には
綺麗な金蒔絵(きんまきえ)の家紋が
施されています


柄(つか:持ち手の部分)にも
同じ家紋が

この衛府太刀拵
天皇様の身辺警護や
天皇様が住んでいる
宮城(きゅうじょう)の警護や
当時の都だった
京市内の夜間巡回
などを
主な任務としていた
軍事組織に属していた
人達が使用していたものを
衛府太刀拵と呼びます

その軍事組織というのが
武家(ぶけ)
武士(ぶし)
の始まりです

この形式の太刀拵を
見ると
武士の起源を
感じることが出来ますね

これもまた
浪漫ですなぁ~

そして
この衛府太刀拵
二通りの進化をしていきました

一つは
武家の任務時に使用する
兵杖(ひょうじょう)用
もう一つは
何かしらの儀式などで
呼ばれた時に使用する
儀杖(ぎじょう)用
今回の仕入れた方は
煌びやかな感じで
既にお分かりだと思いますが、
儀杖用

儀杖用の太刀拵の
特徴は
鍔(つば)の形


唐鍔(からつば)
分銅鍔(ふんどうつば)
と呼ばれています

あれっ

鍔ってこんな感じの形だったっけ

時代劇なんかで見る
鍔は
こんな感じですよね


横から見るとこんな感じ

唐鍔、分銅鍔は
その名のとおり
大陸の様式を模したものです

一方、時代劇なんかで見る
鍔にも沢山の種類がありますが
これらの鍔は
日本独自の
日本刀、戦闘の文化が
確立していく過程で
産まれた
鍔なんです

鍔の形からも
日本独自の文化を感じることが出来ます

これもまた
浪漫ですなぁ~

皆さんはどちらが
お好みですかっ

長くなりすぎました・・・
最後まで読んで頂き
ありがとうございますっ

では、また~
