15歳で事件を・・・

そこからのメッセージ

 

 

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8月28日。福岡市の商業施設にて

本当に残念な出来事が・・・。

 

自称15歳中学生男子が

21歳の女性を殺害。

 

少年は、少年院を出たあと

県内の更生保護施設に

入所していました。

 

しかしその後、施設を無断で抜けだし、

行方がわからなくなった翌日の出来事・・・

 

被害に遭われた方の関係者、

恐怖を味わった女の子や

現場に居合わせた方々のお心を思うと

本当にいたたまれないことです。

 

そして決して、

あってはならないこと。

 

二度とこのようなことが起こらないために・・・

この事件からのメッセージ。

 

「更生施設から抜け出して、怖いよねぇ・・」

 

だと『他人事』

になってしまいます。

 

「少年院」

「公正保護施設」

「施設から抜け出す」

 

それだけ聞くと、

 

「犯人の怖さ」というだけが出てしまい

「取り締まる」というエネルギーだけに

なってしまいます。

 

今回の少年は

幼い頃から児童福祉施設で

生活していた、とのことです。

 

一般論になりますが

私が次に述べる話を知らなかったら、

今回の事件も

「他人事」・「よくない」だけで

終わっていました。

 

「この話」とは・・・

 

70数年もの歴史を通じて、

更生教育の伝統を育んできた奈良少年刑務所。

そこに収監された少年たちを相手に、

10年にわたり詩作の講師を務めてきた、

寮美千子さん。

 

 

「この刑務所にいる子達は皆、

加害者である前に

被害者と言ってもいいくらい

ひどい目にあってきたんです。

 

激しい虐待を受けたり、

極度の貧困の中で育ったり、

学校に行かせてもらえなかったりして、

あまりにも辛い、

悲しい、苦しい思いをしてきたから、

それらを感じなくするために

心の扉を閉ざしてしまった。

 

自分の気持ちを

わからなくしてしまったから、

被害者の気持ちもわからなくなってしまう。

だから人並みの感情を

取り戻さなければ更生できない。

彼らが幸せになる以外に

再犯を防ぐ方法はない。」

 

と伝えています。

詳しくは月刊『致知』のサイト

https://www.chichi.co.jp/info/chichi/pickup_article/2019/08_ryou/

 

そして、詩の朗読、絵本の朗読を通して

子供達の心をどんどん開いてゆきます。

 

『教室では、皆の心の扉が開く瞬間が

数え切れないほどありました。

心の扉が開いたら、

そこから溢れ出てくるのは

優しさだったんです。』

 

寮 美千子 作家

 

 

 

「彼らは辛い、悲しい、苦しい思いを

いっぱいしてきたから、

心の底には怒りとかが

たくさん溜まっているだろうと

私は思っていました。

 

心の扉が開いたら、

それが洪水のように溢れてきて、

人を傷つけてしまうんじゃないかって。

でもね、私は奈良少年刑務所で

186人の子を見てきたけど、

一人もそんな子はいなかった。

 

心の扉が開いた時に、

一人として優しくない子はいなかった。
 だから、人は変われないとか、

矯正不能っていう話は

嘘だと私は思う。

人間はきっと本来

優しい生き物なんですよ。

 

何らかの事情があって

その優しさが封印されてしまったのであって、

その心の歪みとか傷を癒やすことができた時に、

溢れ出てくるのは優しさなんだなって。」

 

と寮先生は伝えています。

 

 

今回の事件から学ぶこと。

被害に遭われた方・ご遺族や関係者の

深い悲しみを思えば思うほど、

私たちがやっていくこと。

 

それは・・・

『被害者を生み出さないこと。』

 

加害者は被害者。

私たちが自分の子供たちへ。

家族へ。

職場の方々へ。

愛あることを広げること。

 

相手が失敗した時に

 優しい言葉をかけること。

 

「もう一度やっていこう!」

と思える一言をかけること。

 

そのためにも、

「一番は自分自身に愛をかけること」

それが地球上から

犯罪をなくす方法です。

 

 

尊い大切ないのちが

生かされてゆきますように。