むか~し むかし、ある所に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんとおばあさんは、鬼が島に鬼退治に行くと言い出した桃太郎を、送り出したばかりで、とても寂しかったのですが、いつもの様におじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行ってました。
おばあさんが洗濯をしてると、川上から流れて来るものが・・・、
おばあさんは、「今度は何かな?いくらなんでも、もう子供は流れてこんだろう。」
と、思いながらもそれを拾い上げました。
流れてきたものはお椀でしたが、そのお椀の中に小さな小さなお侍さんが倒れていたのでおばあさんはびっくり!!
あまりに驚いたので、腰が抜けそうになりましたがなんとか踏みとどまり、急いでおじいさんに知らせに行きました。
おじいさんとおばあさんは、びっくりしながらも、そのお侍さんを介抱してあげました。
そのお侍さんは、怪我をしているようでしたが、目を覚まして二人にお礼をいいました。
おじいさんが彼にどうしたのか尋ねると、彼はこう言いました。
「私は、京の都でお姫様と暮らしておりました。とても幸せだったのですが、ある日都に鬼が現れました。
なんとかその鬼は退治して、鬼が持っていた打ち出の小槌で、お姫様に普通の大きさにしてもらおうとした時に・・・」
鬼は一人ではなかった様で、仲間の鬼の不意打ちに合い、川に落とされてしまったと言う事でした。
そして彼はおじいさん達に「お願いです、私は姫が心配で心配でたまりません、どうか私を京の都まで、連れて行ってくれませんか?」と言いました。
おじいさん達は困りました、助けたいのは山々ですが、桃太郎の帰りを待ってないといけないので、家を留守に出来ません。
そんな時におばあさんがふと思い出しました。
「そういえば、となりの山に熊をも倒す子供がいると言う噂を何年か前に聞いた、その者ならば力になってくれるんではないか?」
そこで、おじいさんは次の日、仕事仲間の若い者に、となりの山に行って、その者を連れて来てほしいと頼みました。
つづく