この2、3年建築の仕事が無いので色々な仕事を合間に入れてしのいでいるのだが今日はそんな中の不要品回収の手伝い仕事…(-_-#)
訪れたのは築五十年は経つ一軒の古い借家、
二階建ての階段を塞ぎ、一階と二階、別々に人が暮らしていたのだが一階に暮らしていた一人暮らしの方が亡くなられたので不要品を回収処分して欲しいとの事だった…(-_-#)
親方に本を段ボールに詰めてくれ、と頼まれ部屋に入る、
おそろしいぐらい散らかり放題の部屋だ…(-_-;)
本棚を眺めてさらに驚く、
超古代文明やらオカルトの書籍で埋め尽くされているが生半可な数ではない、
一時期、この類をかじった事があったが私の付け焼き刃的な知識でも解るぐらいマニアックで貴重な文献が並んでいるのだ…(-_-;)
聞くと超古代文明の研究をされていた方だったそうだ。
教科書にはけして載らない異端の学問…
おそろしく汚い部屋も頓着しない学者気質なら不思議はないな…と、思いながら本を片付ける…(-_-#)
しかし、スゴい貴重な資料だらけ、古紙扱いで処分されるには惜しいな…と、思っているとそれに混じってこれまた大量のヌード写真集やその類のグラビアの切り抜きのスクラップやらビデオが出てくる…(-_-;)
これまたプレミア級の写真集やらビデオ…この方、ハンパじゃねえな…
と、変に感心しながらやっとの思いで本を片付けて今度は台所の整理、
二階に住む方いわく
病を患って食が細い方だった…
と、言うがエラく上等な食材が冷蔵庫や棚から出てくる…(-_-#)
食が細くなろうとも素敵なぐらい食い道楽だっのだ。
学者肌で古代文明を愛するロマンチストでスケベで食い道楽だったこの人がなんとなく私は好きになっていた…(-_-#)
午後に依頼人である娘さんと息子さんが必要な遺品を引き取りにやってきた。
聞けばずっと昔、この方は理由は知らないが妻子を捨てる形で家を出て行ったのでこの娘さんと息子さんはずっと離れて暮らしていたのだと言う…(-_-#)
だからこの家に何があるのかはよく分かっていないようでひとつひとつ形見となった品物を見ながら知られざる父親の足跡を辿っていた…、
娘さんのお嬢さん、すなわちこの方のお孫さんの写真が大切に仕舞われていた。
聞くのも野暮なので不要品をトラックに積み込む側に回る…(-_-#)
不燃物と燃えるゴミを仕分けして運んでいると二階に住む方が出て来て思い出話につきあわされる、
「病気が進んでつらそうにしていたから代わりに買い物に行きますよって言っても自分の足で歩いて買い物をしてくる方でね…亡くなるときにも自分で病院にいったんですよ、潔い綺麗な最期だと思いませんか?俺もそうありたいな…って思うんですよね…」
と、語った…(-_-#)
きっと二階の住人もこの方が好きだったのだ…
自由と引き換えに誰の手も煩わせまいと生きた『無頼の人』の姿が透けて見えた気がした。
仕事を終えて帰り支度をしているとまだ娘さんと息子さんはアルバムを眺めて何かを話している、
離れて暮らした父親だったのだろうがきっとこのふたりもお父さんが好きだったのだ…(-_-#)
主なき家だが『その人』はまだそこにいるのだな…
そう思える不思議と清々しい一日だった…(-_-#)/))
訪れたのは築五十年は経つ一軒の古い借家、
二階建ての階段を塞ぎ、一階と二階、別々に人が暮らしていたのだが一階に暮らしていた一人暮らしの方が亡くなられたので不要品を回収処分して欲しいとの事だった…(-_-#)
親方に本を段ボールに詰めてくれ、と頼まれ部屋に入る、
おそろしいぐらい散らかり放題の部屋だ…(-_-;)
本棚を眺めてさらに驚く、
超古代文明やらオカルトの書籍で埋め尽くされているが生半可な数ではない、
一時期、この類をかじった事があったが私の付け焼き刃的な知識でも解るぐらいマニアックで貴重な文献が並んでいるのだ…(-_-;)
聞くと超古代文明の研究をされていた方だったそうだ。
教科書にはけして載らない異端の学問…
おそろしく汚い部屋も頓着しない学者気質なら不思議はないな…と、思いながら本を片付ける…(-_-#)
しかし、スゴい貴重な資料だらけ、古紙扱いで処分されるには惜しいな…と、思っているとそれに混じってこれまた大量のヌード写真集やその類のグラビアの切り抜きのスクラップやらビデオが出てくる…(-_-;)
これまたプレミア級の写真集やらビデオ…この方、ハンパじゃねえな…
と、変に感心しながらやっとの思いで本を片付けて今度は台所の整理、
二階に住む方いわく
病を患って食が細い方だった…
と、言うがエラく上等な食材が冷蔵庫や棚から出てくる…(-_-#)
食が細くなろうとも素敵なぐらい食い道楽だっのだ。
学者肌で古代文明を愛するロマンチストでスケベで食い道楽だったこの人がなんとなく私は好きになっていた…(-_-#)
午後に依頼人である娘さんと息子さんが必要な遺品を引き取りにやってきた。
聞けばずっと昔、この方は理由は知らないが妻子を捨てる形で家を出て行ったのでこの娘さんと息子さんはずっと離れて暮らしていたのだと言う…(-_-#)
だからこの家に何があるのかはよく分かっていないようでひとつひとつ形見となった品物を見ながら知られざる父親の足跡を辿っていた…、
娘さんのお嬢さん、すなわちこの方のお孫さんの写真が大切に仕舞われていた。
聞くのも野暮なので不要品をトラックに積み込む側に回る…(-_-#)
不燃物と燃えるゴミを仕分けして運んでいると二階に住む方が出て来て思い出話につきあわされる、
「病気が進んでつらそうにしていたから代わりに買い物に行きますよって言っても自分の足で歩いて買い物をしてくる方でね…亡くなるときにも自分で病院にいったんですよ、潔い綺麗な最期だと思いませんか?俺もそうありたいな…って思うんですよね…」
と、語った…(-_-#)
きっと二階の住人もこの方が好きだったのだ…
自由と引き換えに誰の手も煩わせまいと生きた『無頼の人』の姿が透けて見えた気がした。
仕事を終えて帰り支度をしているとまだ娘さんと息子さんはアルバムを眺めて何かを話している、
離れて暮らした父親だったのだろうがきっとこのふたりもお父さんが好きだったのだ…(-_-#)
主なき家だが『その人』はまだそこにいるのだな…
そう思える不思議と清々しい一日だった…(-_-#)/))